ADHDと不安症は関係ある?併発しやすい理由を解説
監修:医師・薬剤師監修
「ADHDと診断されたけど、不安感も強い気がする」
「いつも心配事が頭から離れない」
「ミスをするのが怖くて仕事に集中できない」
ADHD(注意欠如・多動症)の人の中には、このような不安症状に悩んでいる方が少なくありません。
実際に海外の研究では、ADHDの人は一般の人と比べて不安障害を併発しやすいことが分かっています。
そのため、「集中力が続かない」「忘れ物が多い」といったADHD特有の症状だけでなく、不安感や緊張感によって日常生活がさらに大変になっているケースもあります。
この記事では、ADHDと不安症の関係や併発しやすい理由、改善方法についてわかりやすく解説します。
ADHDと不安症は併発しやすい?
結論から言うと、ADHDと不安症は併発しやすいと言われています。
ADHDの人は子どもの頃から以下のような経験を繰り返しやすい傾向があります。
- 忘れ物が多い
- 提出物を忘れる
- 遅刻してしまう
- ケアレスミスを繰り返す
- 周囲から注意される
- 人間関係で失敗する
こうした経験が積み重なることで、「また失敗するかもしれない」という不安が強くなりやすいのです。
不安症とは?
不安症とは、必要以上に不安や心配を感じる状態です。
誰でも不安になることはありますが、不安症の場合は日常生活や仕事に影響が出るほど強い不安が続きます。
例えば以下のような症状があります。
- 常に心配事を考えてしまう
- 緊張しやすい
- 人前が苦手
- 動悸がする
- 眠れない
- 頭が真っ白になる
- 集中できない
これらの症状はADHDの症状と重なる部分も多くあります。
ADHDの人が不安症を併発しやすい理由
失敗体験が多い
ADHDの人は能力が低いわけではありません。
しかし注意力や段取りの苦手さによって、周囲より失敗が目立つことがあります。
例えば、
- メールの返信を忘れる
- 約束の時間を間違える
- 仕事の確認漏れをする
こうした経験が繰り返されると、「また失敗するのでは」という不安につながります。
脳の特性が関係している
ADHDは脳内の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの働きが関係していると考えられています。
これらは感情コントロールにも関わるため、不安感が強く出る原因のひとつと考えられています。
人間関係のストレス
ADHDの人は相手の話を最後まで聞けなかったり、思ったことをすぐ口にしてしまったりすることがあります。
その結果、人間関係で悩みやすくなり、不安や自己否定感が強くなることがあります。
ADHDと不安症の違い
| 項目 | ADHD | 不安症 |
|---|---|---|
| 集中力低下 | ◎ | ◎ |
| 忘れ物 | ◎ | △ |
| 心配性 | △ | ◎ |
| 落ち着きのなさ | ◎ | △ |
| 動悸 | △ | ◎ |
症状が似ているため、自分では判断が難しいケースもあります。
実際には両方が重なっている人も少なくありません。
ADHDによる不安感を減らす方法
タスクを見える化する
不安の原因が「やるべきことを忘れるかもしれない」という場合は、タスク管理が有効です。
スマホのメモアプリやカレンダーを活用することで安心感につながります。
完璧主義をやめる
ADHDの人の中には失敗を繰り返した結果、過度な完璧主義になる人もいます。
100点を目指すのではなく、まずは70点でも完了させる意識が大切です。
睡眠を改善する
睡眠不足はADHD症状も不安症状も悪化させます。
毎日同じ時間に寝起きするだけでも集中力や気分の安定につながります。
ADHD治療薬で改善することもある?
ADHD治療薬は注意力や集中力をサポートすることで、結果的に不安感の軽減につながるケースがあります。
例えば仕事のミスが減ることで、自信を取り戻す人もいます。
海外では以下のようなADHD治療薬が利用されています。
| 薬剤 | 特徴 |
|---|---|
| ストラテラ | 不安が強い人にも使われることがある |
| コンサータ | 集中力向上をサポート |
| インチュニブ | 衝動性や多動改善をサポート |
近年は個人輸入を利用して海外製のADHD治療薬を検討する人も増えています。
実際の口コミ
31歳 男性
「仕事のミスが多く、毎日怒られるのではないかと不安でした。ADHDと分かってから対策ができるようになり気持ちが楽になりました。」
28歳 女性
「人間関係で失敗することが多く、自信を失っていました。同じ悩みを持つ人が多いと知って安心しました。」
36歳 男性
「常に何かを心配していましたが、タスク管理を徹底しただけでも不安がかなり減りました。」
まとめ
ADHDと不安症は深い関係があり、併発する人も少なくありません。
ADHDによる失敗体験や人間関係の悩みが、不安感を強めているケースも多くあります。
しかし、自分の特性を理解し、タスク管理や生活習慣改善を行うことで負担を軽減できる場合があります。
また、ADHD治療薬によって集中力が改善し、結果的に不安感が軽くなることもあります。
「自分だけがおかしい」と思わず、まずはADHDと不安症の関係を正しく理解することが改善への第一歩です。

