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ステロイドサイクル中に血圧が上がる理由とは?原因と対策を解説

アナボリックステロイド

ステロイドサイクル中に血圧が上がる理由とは?原因と対策を解説

監修:医師・薬剤師監修

「ステロイドサイクル中に血圧が高くなった」

「バルク中に顔がむくんで、血圧も上がってきた」

「アナボリックステロイドで高血圧になるのはなぜ?」

アナボリックステロイドを使用する人の中には、サイクル中に血圧の上昇を感じる人がいます。

特に、テストステロン系、オキシメトロン、ダイアナボル、トレンボロンなどを使用している時に、血圧や動悸、息切れ、頭痛、顔のほてりが気になるケースがあります。

結論から言うと、ステロイドサイクル中に血圧が上がる理由は、水分貯留、エストロゲン上昇、赤血球増加、脂質悪化、腎臓への負担、自律神経への影響などが重なるためです。

血圧上昇は「少し高いだけ」と軽く見られがちですが、放置すると心臓や血管、腎臓に負担がかかります。

この記事では、アナボリックステロイド使用時に血圧が上がる理由、注意したい症状、サイクル中に確認すべきポイントについてわかりやすく解説します。

ステロイドサイクル中に血圧が上がるのは珍しくない

アナボリックステロイドは、筋肉量や筋力向上を目的に使用されることがあります。

しかし、身体に与える影響は筋肉だけではありません。

ホルモンバランス、血液、腎臓、肝臓、脂質、心臓、血管にも影響します。

NHS(英国国民保健サービス)では、アナボリックステロイドの乱用による身体への影響として、高血圧、血栓、心臓発作、脳卒中、肝臓や腎臓の問題などが報告されています。つまり、血圧上昇はアナボリックステロイド使用時に注意すべき代表的なリスクのひとつです。

また、アナボリックステロイドと心血管リスクに関するレビューでは、AAS使用は収縮期血圧・拡張期血圧の上昇、左室肥大、脂質異常などと関連することが報告されています。

理由1:水分貯留で血管内の水分量が増える

ステロイドサイクル中の血圧上昇でまず考えたいのが、水分貯留です。

水分貯留とは、体内に水分を溜め込みやすくなる状態です。

特にバルク系のサイクルでは、体重が短期間で増えることがあります。

筋肉だけでなく、水分やグリコーゲンも増えるため、身体が張ったように感じたり、顔や足がむくんだりすることがあります。

体内の水分量が増えると、血管内を流れる血液量も増えやすくなります。

その結果、血管にかかる圧力が高まり、血圧が上がりやすくなります。

サイクル中に体重が急に増え、顔のむくみや足の張りが出ている場合は、水分貯留による血圧上昇を疑うポイントです。

理由2:エストロゲン上昇でむくみやすくなる

テストステロン系のアナボリックステロイドは、体内で一部がエストロゲンに変換されることがあります。

この反応はアロマターゼという酵素によって起こります。

エストロゲンが高くなりすぎると、水分貯留、乳首の張り、女性化乳房、情緒不安定などが出ることがあります。

水分を溜め込みやすくなると、血液量が増え、血圧が上がりやすくなります。

特に以下のようなサインがある場合は注意が必要です。

  • 顔が丸くむくむ
  • 足首がむくむ
  • 乳首が敏感になる
  • 体重が短期間で急増する
  • 血圧が以前より高い

エストロゲン管理がうまくできていないサイクルでは、むくみと血圧上昇が同時に出ることがあります。

ただし、AI(アロマターゼ阻害薬)を自己判断で過剰に使うと、逆にエストロゲンが下がりすぎ、関節痛、性欲低下、気分の落ち込み、脂質悪化につながる場合があります。

血圧が上がったからといって、AIを増やせばよいという単純な話ではありません。

理由3:赤血球が増えて血液が濃くなる

アナボリックステロイドは、赤血球の増加に関係することがあります。

赤血球が増えると、酸素を運ぶ力が高まる一方で、血液が濃くなりやすくなります。

血液が濃くなると、心臓は血液を押し出すためにより強い力を必要とします。

その結果、血圧が上がったり、頭痛、顔の赤み、動悸、息苦しさを感じたりすることがあります。

アンドロゲン使用者を対象にした前向き研究では、アンドロゲン乱用により血圧、脂質代謝、赤血球増加に好ましくない変化が起こることが報告されています。

サイクル中は血圧だけでなく、ヘマトクリットやヘモグロビンも確認することが重要です。

確認項目 見るポイント
ヘマトクリット 血液中の赤血球の割合
ヘモグロビン 酸素を運ぶ成分の量
赤血球数 血液の濃さに関係
血圧 心血管負担の目安

理由4:脂質が悪化して血管に負担がかかる

アナボリックステロイドは、脂質バランスに悪影響を与えることがあります。

特に問題になりやすいのは、HDLコレステロールの低下です。

HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれることが多く、血管の健康に関係します。

アナボリックステロイド使用中にHDLが下がり、LDLが上がると、血管の柔軟性が低下しやすくなります。

血管が硬くなると、同じ血液量でも圧がかかりやすくなり、血圧上昇につながる可能性があります。

アナボリックステロイドの心血管リスクに関するレビューでは、AAS使用者でLDL上昇やHDL低下が見られること、さらに血圧上昇や左室肥大との関連が報告されています。

ステロイドサイクル中は、血圧だけでなくHDL・LDL・中性脂肪もセットで確認することが大切です。

理由5:腎臓に負担がかかる

血圧と腎臓は深く関係しています。

腎臓は、体内の水分量や塩分量を調整する臓器です。

アナボリックステロイド使用中に水分貯留、血液量増加、血圧上昇が起こると、腎臓への負担も増えます。

さらに、高たんぱく食、クレアチン、NSAIDs系の痛み止め、脱水、強いトレーニングなどが重なると、腎臓への負担が増える場合があります。

アナボリックステロイドと腎臓への影響に関するレビューでは、AASが急性腎障害、慢性腎臓病、糸球体毒性を誘発または悪化させる可能性があり、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の刺激、エンドセリン産生、酸化ストレスなどが関係すると報告されています。

腎臓への負担が増えると、水分や塩分の調整が乱れ、さらに血圧が上がりやすくなる悪循環が起こる可能性があります。

理由6:交感神経が優位になりやすい

アナボリックステロイド使用中は、気分の高揚、攻撃性、不眠、焦り、イライラなどを感じる人もいます。

このような状態では、交感神経が優位になりやすくなります。

交感神経が強く働くと、心拍数が上がり、血管が収縮し、血圧も上がりやすくなります。

特にトレーニング前の刺激系サプリ、カフェイン、エフェドリン系、睡眠不足が重なると、血圧上昇を感じやすくなります。

サイクル中に眠れない、イライラする、動悸がある場合は、血圧も上がっている可能性があります。

理由7:体重の急増で心臓への負担が増える

バルクサイクルでは、短期間で体重が5kg以上増える人もいます。

体重が増えると、心臓はより大きな身体へ血液を送る必要があります。

筋肉量が増えること自体はトレーニーにとってメリットに見えますが、急激な体重増加は心臓や血管に負担をかけます。

さらに、水分貯留や赤血球増加が重なると、血圧が上がりやすい状態になります。

サイクル中の急激な体重増加は、筋肉だけでなく水分や血液量の増加も含まれるため、血圧管理が必要です。

血圧が上がりやすいステロイドの傾向

血圧への影響は、使用する薬剤、用量、期間、体質、食事、睡眠によって変わります。

一般的には、以下のようなステロイドでは血圧上昇に注意されやすいです。

薬剤名 血圧上昇につながりやすい理由
テストステロン系 エストロゲン変換による水分貯留
ダイアナボル 水分貯留・体重増加が出やすい
オキシメトロン 体重増加・むくみ・血圧上昇に注意
トレンボロン 交感神経刺激・睡眠悪化・心血管負担
高用量サイクル 赤血球増加・脂質悪化・腎臓負担

血圧が上がりやすい薬剤を使う場合は、サイクル前から家庭血圧を測る習慣を作っておくことが重要です。

血圧が高い時に出やすい症状

血圧が高くても、最初は自覚症状がないことがあります。

しかし、上昇が強くなると以下のような症状が出る場合があります。

  • 頭痛
  • 顔のほてり
  • 動悸
  • 息切れ
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 胸の圧迫感
  • 寝つきの悪さ
  • トレーニング中の異常な息苦しさ

頭痛・胸の違和感・強い息切れ・視界の異常がある場合は、単なるサイクル中の不調として放置してはいけません。

血圧は感覚だけでは判断できないため、必ず数値で確認することが大切です。

サイクル中に確認したい血圧の目安

血圧は家庭用血圧計で毎日測ることができます。

朝起きてトイレを済ませた後、座って1〜2分落ち着いてから測ると変化を追いやすくなります。

血圧の状態 目安 考え方
正常に近い 120/80mmHg前後 普段の基準として記録
高め 130/80mmHg以上 生活習慣やサイクル内容を見直す
明らかに高い 140/90mmHg以上 継続するなら注意が必要
かなり高い 160/100mmHg以上 放置せず対応を考える

サイクル前の血圧と比べて明らかに上がっている場合は、薬剤・食事・水分・睡眠・体重増加を見直す必要があります。

血圧が上がった時に見直したいポイント

ステロイドサイクル中に血圧が上がった場合、まず見直したいのは生活習慣とサイクル中の負荷です。

  • 塩分を摂りすぎていないか
  • 体重が急に増えていないか
  • 水分貯留が強くないか
  • 睡眠不足が続いていないか
  • カフェインや刺激系サプリが多すぎないか
  • 有酸素運動が不足していないか
  • 飲酒していないか
  • 血液検査をしているか

血圧対策では、いきなり降圧薬を考える前に、塩分・睡眠・水分貯留・体重増加・刺激物を見直すことが基本です。

塩分と水分管理

サイクル中は食事量が増えるため、塩分も増えやすくなります。

外食、ラーメン、加工肉、プロテインバー、冷凍食品、味の濃いバルク飯などは塩分が多くなりやすいです。

塩分が多いと水分を溜め込み、血圧が上がりやすくなります。

ただし、水分を極端に減らすのも危険です。

脱水になると血液が濃くなり、腎臓や心血管への負担が増えることがあります。

血圧が気になる時は、水分を抜くのではなく、塩分を控えながら適切に水分補給することが大切です。

有酸素運動は血圧管理に役立つ

筋肥大目的のサイクルでは、筋トレ中心になり、有酸素運動を避ける人もいます。

しかし、血圧や心肺機能を考えると、有酸素運動は重要です。

ウォーキング、バイク、軽いジョグなどを週3〜5回取り入れることで、血圧管理や心血管リスクの低減に役立つ可能性があります。

ステロイドサイクル中ほど、筋トレだけでなく有酸素運動を入れて心血管ケアを意識することが重要です。

血液検査で確認したい項目

血圧が上がっている場合、家庭血圧だけでなく血液検査も重要です。

項目 確認する理由
ヘマトクリット 血液が濃くなっていないか
ヘモグロビン 赤血球増加の確認
HDL・LDL 脂質悪化の確認
中性脂肪 脂質代謝の確認
AST・ALT 肝機能の確認
クレアチニン・eGFR 腎機能の確認
電解質 ナトリウム・カリウムなどの確認

血圧上昇は単独の問題ではなく、脂質・赤血球・腎機能・肝機能の変化とセットで見る必要があります。

ケア剤で血圧は下がる?

ステロイド使用者の中には、血圧対策としてサプリやケア剤を使う人もいます。

オメガ3、CoQ10、マグネシウム、カリウム、タウリンなどが話題になることがあります。

ただし、これらはあくまで補助です。

血圧が明らかに高い状態を、サプリだけでごまかすのは危険です。

血圧上昇の原因が水分貯留、エストロゲン過多、赤血球増加、腎臓負担、薬剤量にある場合、根本原因を見直さなければ改善しにくいことがあります。

降圧薬を自己判断で使うのは危険

血圧が上がると、降圧薬を個人輸入で使おうと考える人もいます。

しかし、自己判断で降圧薬を使うのは注意が必要です。

血圧が下がりすぎると、めまい、立ちくらみ、失神、トレーニング中のパフォーマンス低下につながることがあります。

また、利尿剤タイプの降圧薬を使うと、脱水や電解質異常が起こる場合があります。

血圧が高いからといって、降圧薬を自己判断で追加する前に、サイクル内容と生活習慣を見直すことが重要です。

危険なサイン

以下のような症状がある場合は、血圧上昇や心血管リスクを軽く見ない方がよいです。

  • 胸の痛み
  • 強い頭痛
  • 視界がぼやける
  • 息切れが強い
  • 安静時でも動悸がある
  • 片側のしびれ
  • ろれつが回らない
  • 失神しそうになる

胸痛、神経症状、強い頭痛、視界異常がある場合は、サイクル継続より安全確認を優先すべきです。

実際の口コミ

33歳 男性

「バルク中に体重が一気に増えて、血圧が140台まで上がりました。顔のむくみも強かったので、塩分と水分貯留を意識するようになりました。」

39歳 男性

「経口ステロイドを入れた時期に血圧と頭痛が気になりました。血液検査をしたらヘマトクリットも高めで、血圧だけ見ていてはダメだと感じました。」

45歳 男性

「筋トレだけで有酸素を完全に抜いていたら、息切れと血圧が気になりました。週3回ウォーキングを入れたら少し安定しました。」

個人輸入でケア剤を準備する人も増えている

アナボリックステロイドを個人輸入で使用する人の中には、血圧や心血管ケアを意識してケア剤を準備する人も増えています。

肝臓ケアとしてリブ52やシリマリン、PCTとしてクロミッドやノルバデックス、エストロゲン管理としてアロマシンなどを用意する人もいます。

ただし、血圧管理はケア剤だけでは不十分で、家庭血圧測定、血液検査、サイクル設計、生活習慣の見直しが必要です。

特に高血圧は自覚症状が少ないまま進むことがあります。

サイクル中は「体感」ではなく、数値で管理することが重要です。

まとめ

ステロイドサイクル中に血圧が上がる理由には、水分貯留、エストロゲン上昇、赤血球増加、脂質悪化、腎臓への負担、交感神経の高まり、急激な体重増加などがあります。

血圧上昇はアナボリックステロイド使用時に注意すべき重要なリスクです。

特に、顔のむくみ、頭痛、動悸、息切れ、急な体重増加がある場合は、血圧を数値で確認しましょう。

サイクル中は家庭血圧、ヘマトクリット、脂質、腎機能、肝機能をセットで確認することが大切です。

血圧が高い状態をサプリやケア剤だけでごまかすのは危険です。

塩分、睡眠、体重増加、水分貯留、有酸素運動、サイクル内容を見直し、安全を優先して管理していきましょう。

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