アフターピルを飲んだ翌日にまた性行為したら?避妊効果が続くわけではない理由
医師・薬剤師監修
アフターピルを飲んだあと、「翌日にまた性行為をしても、薬の避妊効果が残っているから大丈夫?」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、アフターピルは、服用後の性行為まで継続して避妊する薬ではありません。
服用した翌日に避妊なしで性行為をした場合、その性行為によって新たに妊娠する可能性があります。
アフターピルを飲んだから次の生理まで避妊される、というわけではないことを理解しておきましょう。
- アフターピルは「飲んだ後」も避妊してくれる?
- なぜ避妊効果が続かないの?
- 翌日に性行為をしたら妊娠する可能性はある?
- 翌日の性行為でもう一度アフターピルが必要?
- レボノルゲストレルを飲んだ後はどうする?
- ウリプリスタールを飲んだ場合は注意が必要?
- 翌日からコンドームを使えばいい?
- コンドームには性感染症予防の意味もある
- 外出しなら翌日でも大丈夫?
- アフターピルを飲むと排卵日はどうなる?
- アフターピルを飲めば妊娠を100%防げる?
- 服用後に吐いてしまった場合は?
- アフターピルの後は生理がずれることがある?
- いつ妊娠検査薬を使えばいい?
- アフターピルを何度も使っても大丈夫?
- 低用量ピルへ切り替える方法もある
- アフターピルを飲んだ翌日にまた避妊失敗したら
- まとめ
アフターピルは「飲んだ後」も避妊してくれる?
基本的には、服用後に新しく行った性行為まで避妊効果が続くわけではありません。
アフターピルは主に排卵を遅らせたり抑えたりすることで、服用前に起こった避妊失敗による妊娠を防ぐ目的で使用します。
翌日に避妊なしで性行為をすれば、その性行為については別の妊娠リスクが発生します。 WHO(世界保健機関)も、緊急避妊薬の服用後に行われた性行為については、新たに妊娠する可能性があるとしています。
なぜ避妊効果が続かないの?
アフターピルは、低用量ピルのように毎日服用して排卵を継続的に抑える薬ではありません。
緊急時に一時的に排卵を遅らせることによって、精子と卵子が出会う可能性を低くします。
しかし、その後も排卵が永久に止まるわけではありません。
むしろ排卵が後ろへずれることで、服用後の性行為による妊娠リスクが生じる可能性があります。
翌日に性行為をしたら妊娠する可能性はある?
あります。
特にコンドームを使用しなかった、コンドームが破れた・外れた、膣内射精があった場合などは注意が必要です。
前日にアフターピルを飲んでいても、翌日の性行為について避妊が保証されるわけではありません。
翌日の性行為でもう一度アフターピルが必要?
新たに避妊失敗があった場合は、再度緊急避妊が必要になることがあります。
ただし、前回使用したアフターピルの種類や性行為から経過した時間によって対応が異なります。
自己判断で手元の薬を追加服用するのではなく、できるだけ早く医師や薬剤師へ相談しましょう。
緊急避妊薬は同じ月経周期内で再び必要になることもありますが、通常の避妊方法として繰り返し頼ることは推奨されません。WHOでは、必要に応じて同一周期内に再使用すること自体は可能とされています。
レボノルゲストレルを飲んだ後はどうする?
レボノルゲストレルを使った緊急避妊後は、通常の低用量ピルなどのホルモン避妊法をすぐ開始・再開できます。
ただし、開始後すぐに十分な避妊効果が得られるとは限りません。
CDC(米国疾病予防管理センター)では、その後7日間は性行為を避けるか、コンドームなどのバリア法を併用するよう推奨しています。
ウリプリスタールを飲んだ場合は注意が必要?
注意が必要です。
ウリプリスタール酢酸エステルを使用した場合、すぐにプロゲスチンを含む低用量ピルなどを開始すると、緊急避妊薬の作用へ影響する可能性があります。
そのため、CDCではウリプリスタール服用後5日間はホルモン避妊法の開始・再開を待ち、その後開始してから7日間はコンドームなどを使用するよう案内しています。
使用したアフターピルによって、その後の低用量ピルの開始タイミングが異なる点に注意しましょう。
翌日からコンドームを使えばいい?
はい。アフターピル服用後に性行為をする場合は、コンドームなど別の避妊方法を使用することが重要です。
アフターピルには、次回以降の性行為を継続的にカバーする避妊効果はありません。
「一度飲んだからしばらく大丈夫」と考えず、性行為ごとに避妊が必要です。
コンドームには性感染症予防の意味もある
アフターピルは妊娠を防ぐ目的の薬であり、クラミジア、淋病、梅毒、HIVなどの性感染症を予防するものではありません。
妊娠予防だけでなく性感染症対策という意味でも、コンドームの使用は重要です。
外出しなら翌日でも大丈夫?
膣外射精だけでは確実な避妊方法とはいえません。
射精前の分泌液に精子が含まれる可能性や、射精のタイミングがずれる可能性があるためです。
アフターピル服用後だからといって、膣外射精だけで妊娠を防げるとは考えないようにしましょう。
アフターピルを飲むと排卵日はどうなる?
アフターピルは排卵を遅らせる作用があります。
そのため、普段の生理周期から計算していた排卵日がずれる可能性があります。
「いつもの排卵日を過ぎたから安全日」という判断は、アフターピル服用後には特にあてにしにくくなります。
アフターピルを飲めば妊娠を100%防げる?
いいえ。
緊急避妊薬は妊娠リスクを大きく下げる方法ですが、100%妊娠を防げるわけではありません。
また、一般に性行為から服用までの時間が短いほど効果を期待しやすいため、必要になった場合は早めに使用することが重要です。WHOでは、緊急避妊は性行為後5日以内に行うことができ、できるだけ早い使用が推奨されています。
服用後に吐いてしまった場合は?
服用後すぐに嘔吐した場合、薬が十分に吸収されていない可能性があります。
WHOでは、緊急避妊薬服用後2時間以内に嘔吐した場合には、再度服用する必要があるとしています。
吐いた時間が分からない場合や追加服用が必要か迷う場合は、医療機関や薬剤師へ確認してください。
アフターピルの後は生理がずれることがある?
あります。
アフターピルによって排卵時期が変化するため、次の生理が予定より早く来たり、遅れたりすることがあります。
少量の不正出血がみられることもあります。
出血があったからといって、それだけで「妊娠していない」と判断することはできません。
いつ妊娠検査薬を使えばいい?
アフターピルを使用したあと、予定していた生理が来ない場合は妊娠の可能性を確認する必要があります。
CDCでは、緊急避妊後に3週間以内に出血がない場合は妊娠検査を行うよう案内しています。
服用後に再び避妊なしの性行為をした場合は、その性行為による妊娠可能性も考慮する必要があります。
アフターピルを何度も使っても大丈夫?
必要になった場合に再度使用することはあります。
ただし、アフターピルは日常的な避妊方法として設計された薬ではありません。
繰り返し使用すると、月経周期が乱れたり不正出血が起こったりすることがあります。
アフターピルを何度も必要とする場合は、低用量ピルやコンドームなど継続的な避妊方法を検討するほうが安心です。
低用量ピルへ切り替える方法もある
今後も妊娠を希望しない期間が続く場合は、毎日の低用量ピルを利用する方法があります。
低用量ピルは毎日服用することで排卵を抑え、継続的な避妊効果を得る薬です。
緊急時だけアフターピルへ頼るより、普段から避妊方法を決めておくことで妊娠への不安を減らしやすくなります。
アフターピルを飲んだ翌日にまた避妊失敗したら
翌日に再びコンドームなしで性行為をした、コンドームが破れた、外れてしまったなどの場合は、その時点から新たな妊娠リスクが発生します。
前日に飲んだアフターピルだけで翌日の性行為まで避妊できているとは考えないでください。
再度緊急避妊が必要かどうかは、使用した薬の種類や時間によって異なるため、できるだけ早く医療機関へ相談しましょう。
まとめ
アフターピルは、服用後の性行為まで継続して避妊する薬ではありません。
服用した翌日に再び避妊なしで性行為をした場合は、その性行為による新たな妊娠の可能性があります。
「昨日アフターピルを飲んだから今日も大丈夫」と考えるのは避けましょう。
アフターピル服用後に性行為をする場合は、コンドームなど別の避妊方法が必要です。また、新たに避妊失敗が起きた場合には、再度緊急避妊が必要になることがあります。
レボノルゲストレルとウリプリスタールでは、その後の低用量ピルなどの開始タイミングも異なります。どの薬を使用したか分からない場合や、翌日に再び避妊失敗があった場合は、自己判断せず早めに医師・薬剤師へ相談しましょう。

