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アフターピル服用後に生理が遅れるのはいつまで?妊娠検査のタイミング

避妊用ピル

アフターピル服用後に生理が遅れるのはいつまで?妊娠検査のタイミング

監修:医師・薬剤師監修

アフターピルを服用したあと、予定日になっても生理が来ないと、「避妊に失敗したのではないか」「いつまで待ってよいのか」と不安になる人は少なくありません。

アフターピルの服用後は、ホルモンの影響によって次の生理が予定より早まったり、数日から1週間程度遅れたりすることがあります。服用後に生理予定日を過ぎても、すぐに妊娠と決まるわけではありません。

ただし、アフターピルは妊娠を100%防ぐ薬ではないため、月経の有無だけで避妊の成否を判断することはできません。厚生労働省は、緊急避妊薬を服用した人に対し、服用から3週間後を目安に、妊娠検査薬を使用するか産婦人科を受診して妊娠の有無を確認するよう案内しています。

また、生理予定日から1週間以上遅れている場合や、通常より極端に出血量が少ない場合、強い腹痛を伴う場合は、3週間を待たずに妊娠検査や医療機関への相談が必要です。ACOG(アメリカ産科婦人科学会)も、予定された月経が1週間以上遅れた場合には妊娠検査と診察を受けるよう推奨しています。

この記事では、アフターピル服用後に生理が遅れる理由、生理が来る時期の目安、不正出血と生理の見分け方、妊娠検査薬を使うタイミング、すぐに受診したほうがよい症状について詳しく解説します。

アフターピルを飲むと生理が遅れることがある

日本で一般的に使用されるアフターピルには、黄体ホルモンに似た作用を持つレボノルゲストレルが含まれています。

レボノルゲストレルは、主に排卵を遅らせたり抑えたりすることで、精子と卵子が出会う可能性を低下させます。そのため、服用した時点が排卵前だった場合、排卵時期が後ろへずれ、結果として次の生理も遅れることがあります。

一方、服用した時期や体の反応によっては、ホルモンバランスが一時的に変化し、予定より早く出血する場合もあります。

アフターピル服用後の生理は、「必ず遅れる」「必ず早まる」と決まっているわけではありません。予定日どおりに来る人もいれば、数日早まる人、1週間前後遅れる人もいます。

WHO(世界保健機関)は、緊急避妊薬を使用しても、その後の妊娠する能力が長期的に遅れることはないとしています。月経周期が一時的に変化しても、将来の妊娠能力が失われるという意味ではありません。

生理はいつ来る?服用後の目安

アフターピル服用後の次の生理は、一般的には本来の生理予定日前後に来ます。しかし、排卵時期が変化することで、生理予定日から数日から1週間程度ずれることがあります。

目安としては、次のように考えるとよいでしょう。

服用後の状態 考え方 対応
生理が予定日どおりに来た 妊娠の可能性は低くなるが、出血だけでは避妊成功を確定できない 服用3週間後の妊娠確認を行う
予定日より数日遅れている 薬による排卵の遅れの可能性がある 経過を見ながら3週間後に検査する
予定日から1週間以上遅れている 妊娠を否定できない 妊娠検査薬を使用し、必要に応じて産婦人科を受診する
服用から3週間たっても通常の生理が確認できない 避妊の成否を確認する必要がある 妊娠検査薬または産婦人科で確認する

月経予定日だけでなく、「避妊に失敗した性交から何日たったか」「アフターピルを飲んでから何週間たったか」を確認することが大切です。

なぜ服用から3週間後に妊娠検査をするの?

妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを尿から検出します。

性交後すぐに検査をしても、受精や着床が起きていない、またはhCGの量が十分に増えていないため、妊娠していても陰性になる可能性があります。

避妊に失敗した性交から約3週間たつと、市販の妊娠検査薬でも判定できる可能性が高くなります。そのため、厚生労働省は、緊急避妊薬の服用から3週間後を目安に、妊娠検査薬または産婦人科受診によって妊娠の有無を確認するよう求めています。

生理のような出血があった場合でも、服用から3週間後の確認は省略しないほうが安心です。アフターピル服用後には不正出血が起こることがあり、通常の月経や妊娠初期の出血と見分けにくい場合があるためです。PMDA(医薬品医療機器総合機構)の患者向け情報でも、服用後の不正子宮出血と通常の月経、妊娠初期の出血は区別が難しいことが示されています。

妊娠検査薬を使うベストなタイミング

妊娠検査を行うタイミングは、次の2つを目安にします。

  • アフターピルを服用してから3週間後
  • 生理予定日から1週間以上遅れたとき

どちらか早く該当した時点で検査を検討できます。

例えば、避妊に失敗した性交の翌日にアフターピルを服用し、その後、生理予定日を1週間過ぎても生理が来ない場合は、服用から3週間を待たずに検査してもよいでしょう。

反対に、生理予定日がもともと不規則で分からない場合は、服用または避妊に失敗した性交から3週間後を基準にします。

ACOG(アメリカ産科婦人科学会)は、予定月経が1週間以上遅れた場合に妊娠検査を行うよう案内しています。

検査が陰性でも生理が来ない場合

妊娠検査薬が陰性でも、生理が来ない場合があります。

考えられる理由には、次のようなものがあります。

  • アフターピルによって排卵が遅れた
  • 検査時期が早すぎた
  • 月経周期がもともと不規則である
  • 強いストレスや睡眠不足がある
  • 急激な体重増減があった
  • 体調不良や過度な運動が続いた
  • 多嚢胞性卵巣症候群など月経に影響する病気がある

検査時期が早いと、妊娠していてもhCGが十分に増えておらず、陰性になる可能性があります。厚生労働省も、妊娠初期には症状がなく、尿による妊娠検査が陰性になることがあると案内しています。

服用から3週間後の検査が陰性でも、その後1週間ほど生理が来ない場合や、妊娠を疑う症状がある場合は、産婦人科を受診してください。

自宅の検査薬では陰性でも、医療機関では性交日、最終月経、超音波検査、血液検査などを組み合わせて確認できます。

服用後の出血は生理?不正出血?

アフターピル服用後には、通常の生理とは異なる時期に少量の出血がみられることがあります。

出血の原因としては、薬によるホルモンバランスの変化が考えられます。服用後数日から数週間以内に出血することがありますが、出血が起きる時期や量には個人差があります。

次のような場合は、不正出血の可能性があります。

  • 生理予定日よりかなり早く出血した
  • 1~2日で終わる少量の出血だった
  • 茶色やピンク色のおりもの程度だった
  • 普段の生理より明らかに量が少なかった

ただし、生理と不正出血を見た目だけで確実に区別することはできません。

出血があったから避妊に成功した、出血がなかったから妊娠した、とは判断できません。服用3週間後の妊娠確認が必要です。

出血量が少ない場合も妊娠検査が必要

予定日頃に出血があっても、普段より極端に量が少ない場合や、短期間で終わった場合は、通常の生理ではない可能性があります。

妊娠初期にも少量の出血が起こることがあり、アフターピルによる不正出血との見分けが難しい場合があります。

厚生労働省の検討資料では、緊急避妊薬使用後に次の月経が7日以上遅れる、通常より軽い、普段の月経痛とは異なる腹痛を伴う場合には、妊娠検査を行うことが示されています。

普段は5日間程度しっかり出血する人が、今回は1日だけ少量の出血だったという場合は、「生理が来た」と判断せず、妊娠検査を行いましょう。

アフターピル服用後に生理が早く来ることもある

アフターピル服用後は、生理が遅れるだけでなく、予定より早く出血する場合もあります。

服用時期が排卵後に近かった場合や、ホルモンの変動によって子宮内膜がはがれた場合などに、予定日前に出血することがあります。

ただし、予定日前の出血が通常の生理なのか、薬による不正出血なのかは判断しにくいことがあります。

早い時期に出血があっても、次の本来の生理予定日に再び出血することもあれば、その後の周期がずれる場合もあります。

出血の時期にかかわらず、服用から3週間後には妊娠の有無を確認してください。

服用後に生理が2週間以上遅れる場合

アフターピルによって生理が遅れることはありますが、予定日から2週間以上たっても生理が来ない場合は、妊娠や別の月経異常を確認する必要があります。

まず妊娠検査薬を使用し、結果にかかわらず産婦人科への相談を検討してください。

検査が陽性の場合は、妊娠の場所や週数を確認する必要があります。検査が陰性の場合でも、排卵が大きく遅れている、ホルモンバランスが乱れている、婦人科疾患があるなどの可能性があります。

何度も妊娠検査薬を繰り返して長期間様子を見るより、服用日、性交日、最終月経開始日を記録して受診したほうが、原因を確認しやすくなります。

生理が来ない間に再び性交した場合

アフターピルは、服用前に行われた性交に対して使用する薬です。服用後に避妊をしない性交をした場合、その性交によって新たに妊娠する可能性があります。

また、アフターピルによって排卵が遅れた場合、服用後に妊娠しやすい時期が移動する可能性があります。

アフターピルを飲んだから、次の生理まで避妊効果が続くわけではありません。服用後はコンドームなどを使用し、継続的な避妊法を開始する時期について医師や薬剤師へ確認してください。

服用後に再び避妊に失敗した場合は、最初の服用日だけでなく、その後の性交日も含めて相談する必要があります。妊娠検査のタイミングも、最後に避妊をしなかった性交から3週間後を基準に考える場合があります。厚生労働省の資料でも、最後の性交から21日後の尿検査が妊娠確認の目安として示されています。

低用量ピルを開始した場合は出血時期が変わる

アフターピル服用後に低用量ピルなどのホルモン避妊法を開始すると、自然な月経周期とは異なる出血パターンになることがあります。

飲み始めの時期には、不正出血や消退出血が起こる場合があり、「アフターピル後の生理が来たかどうか」を判断しにくくなります。

この場合も、出血の有無だけではなく、避妊に失敗した最後の性交から3週間後を目安に妊娠検査を行います。

低用量ピルの開始日やコンドームを併用する期間は、使用した緊急避妊薬の種類によって異なる場合があります。自己判断で服用を始めたり中止したりせず、処方時の指示に従ってください。

妊娠検査薬が陽性になった場合

妊娠検査薬が陽性になった場合は、できるだけ早く産婦人科を受診してください。

アフターピルは、すでに成立した妊娠を終了させる薬ではありません。服用後に妊娠が判明した場合は、妊娠週数や妊娠している場所を確認する必要があります。

特に、次の症状がある場合は、子宮外妊娠などを否定できないため、早急な診察が必要です。

  • 片側に強い下腹部痛がある
  • 少量の出血が続いている
  • 肩に響くような痛みがある
  • 強いめまいやふらつきがある
  • 意識が遠のく感じがある

妊娠検査薬が陽性で強い腹痛や出血がある場合は、通常の予約日を待たず、速やかに医療機関へ相談してください。

すぐに受診したほうがよい症状

生理の遅れだけでなく、次のような症状がある場合は早めに産婦人科を受診しましょう。

  • 生理予定日から1週間以上遅れている
  • 服用から3週間以上たっても通常の生理が確認できない
  • 妊娠検査薬が陽性になった
  • 普段より極端に出血量が少ない
  • 出血量が非常に多い
  • 強い下腹部痛がある
  • 腹痛とめまいを同時に感じる
  • 出血が長期間続いている
  • 吐き気や乳房の張りなど妊娠を疑う症状がある

服用後に多少の月経変化があることは珍しくありませんが、強い痛みや体調不良を「アフターピルの副作用だろう」と決めつけないことが大切です。

妊娠検査をするまでの注意点

妊娠の有無を確認できるまでは、次の点に注意してください。

  • 服用後の性交ではコンドームを使用する
  • 出血があっても避妊成功と決めつけない
  • 生理日と出血量を記録する
  • 避妊に失敗した性交日を記録する
  • アフターピルの服用日時を記録する
  • 検査が陰性でも早すぎる場合は再検査する
  • 強い腹痛や出血があれば早めに受診する

月経管理アプリを利用する場合は、薬による不正出血を通常の生理として登録すると、次回の排卵予測や生理予定日がずれる可能性があります。出血の種類が分からない場合は、備考欄などに「アフターピル服用後の出血」と記録するとよいでしょう。

よくある質問

アフターピルを飲んでから生理が5日遅れています。妊娠ですか?

薬によって排卵が遅れ、生理も数日遅れている可能性があります。5日の遅れだけで妊娠とは判断できません。ただし、服用から3週間後には妊娠検査を行い、生理予定日から1週間以上遅れた場合は早めに検査してください。

生理予定日から何日遅れたら検査しますか?

予定日から1週間以上遅れた場合は妊娠検査が推奨されます。また、予定日が分からない場合や生理不順の場合は、アフターピル服用または避妊に失敗した性交から3週間後を目安にしてください。

服用後に出血がありました。妊娠検査は不要ですか?

必要です。出血が通常の生理なのか、薬による不正出血なのか、妊娠初期の出血なのかを見た目だけで区別できない場合があります。服用から3週間後に妊娠の有無を確認してください。

妊娠検査薬は朝の尿で使うべきですか?

市販の妊娠検査薬は製品によって使用方法が異なります。妊娠初期でhCG濃度が低い可能性がある場合は、尿が濃い起床後最初の尿が判定しやすいことがありますが、必ず製品の説明書に従ってください。

検査が陰性なら妊娠していませんか?

最後の避妊に失敗した性交から3週間以上たって行った検査が陰性であれば、妊娠の可能性は低くなります。ただし、生理が来ない、強い腹痛がある、検査時期が早かった可能性がある場合は再検査や受診が必要です。

生理が2週間遅れていますが、検査は陰性でした

アフターピルによる排卵の遅れや、ストレスなどによる月経異常の可能性があります。服用から3週間以上たっていることを確認し、産婦人科へ相談してください。

服用後にまた避妊に失敗しました。検査日はいつですか?

最後に避妊をしなかった性交から3週間後を目安に妊娠検査を行います。再度の緊急避妊が必要かを含め、できるだけ早く医師または薬剤師へ相談してください。

生理が来るまでアフターピルを追加で飲むべきですか?

追加服用してはいけません。アフターピルは、生理を起こすための薬ではありません。生理が遅れていることを理由に、自己判断で追加服用しないでください。

まとめ

アフターピル服用後は、排卵が遅れるなどの影響によって、次の生理が数日から1週間程度遅れることがあります。予定日を少し過ぎただけでは、妊娠したとは限りません。

一方、アフターピルは妊娠を100%防ぐ薬ではなく、服用後の出血だけでは避妊の成否を確認できません。薬による不正出血と通常の月経、妊娠初期の出血を見分けにくい場合があるためです。

妊娠検査は、アフターピル服用から3週間後を基本の目安にします。生理予定日から1週間以上遅れている場合は、3週間を待たずに妊娠検査を行い、必要に応じて産婦人科を受診してください。

検査が陰性でも、生理がさらに1週間以上来ない場合や、強い腹痛、極端に少ない出血、めまいなどがある場合は医療機関へ相談しましょう。

また、アフターピルの効果は服用前の性交に対するものであり、服用後の性交を避妊するものではありません。次の生理が来るまでの間もコンドームなどを使用し、継続的な避妊方法について婦人科で相談することが大切です。

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