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バイアグラ・シアリス・レビトラ・ステンドラの違い|効き始めと持続時間を比較

ED治療薬

バイアグラ・シアリス・レビトラ・ステンドラの違い|効き始めと持続時間を比較

医師・薬剤師監修

ED治療薬には、バイアグラ、シアリス、レビトラ、ステンドラなどがあります。いずれも勃起を補助するPDE5阻害薬ですが、効き始めるまでの時間、効果が期待できる時間、食事の影響、国内での承認状況などが異なります。

即効性を重視するならレビトラやステンドラ、長時間の余裕を求めるならシアリス、実績や知名度を重視するならバイアグラが代表的な選択肢です。

ただし、薬の効き方には個人差があります。最も早く効く薬や長く効く薬が、必ずしも本人に最適とは限りません。持病や併用薬によって使用できない場合もあるため、医師による確認が必要です。

この記事では、4種類のED治療薬について、効き始めと持続時間、食事の影響、副作用、選び方を比較します。

4種類のED治療薬を比較

商品名 有効成分 効き始めの目安 持続時間の目安 食事の影響 国内での位置づけ
バイアグラ シルデナフィル 約30分~1時間 約4~5時間 受けやすい 国内承認薬
シアリス タダラフィル 約30分~1時間 最大約36時間 比較的受けにくい 国内承認薬
レビトラ バルデナフィル 約15~30分 約5~8時間 高脂肪食に注意 先発品は販売終了、ジェネリックあり
ステンドラ アバナフィル 約15~30分 約4~6時間 比較的受けにくいが遅れる場合あり 日本では未承認

表の時間は一般的な目安です。服用量、食事、飲酒、体質、緊張、性的刺激の程度によって変わります。

どの薬も、服用しただけで自動的に勃起する薬ではありません。効果を得るには性的な刺激や興奮が必要です。

バイアグラの特徴

バイアグラは、有効成分シルデナフィルを含むED治療薬です。世界的に広く使用されており、ED治療薬の代表的な存在です。

日本の添付文書では、通常25mgまたは50mgを性行為の約1時間前に服用します。1日1回までで、次の服用まで24時間以上空ける必要があります。

効き始めと持続時間

一般的には服用後30分~1時間程度で効果が現れ、約4~5時間が効果を期待できる時間の目安です。

薬が効いている時間中ずっと勃起が続くわけではなく、性的刺激があったときに勃起しやすくなります。

食事の影響

バイアグラは4剤のなかでも食事の影響を受けやすい薬です。添付文書でも、食事と一緒に服用すると、空腹時より効果の発現が遅れる場合があるとされています。

特に脂肪分の多い食事後は、吸収が遅れて効き始めが遅くなったり、十分な効果を感じにくくなったりする可能性があります。

処方時の指示に従い、基本的には空腹時または食事から十分な時間を空けて服用します。

向いている人

  • 知名度や使用実績を重視したい人
  • 短時間の予定に合わせて使いたい人
  • ジェネリックを含めて選びたい人

シアリスの特徴

シアリスは、有効成分タダラフィルを含む長時間作用型のED治療薬です。

日本では通常10mgを性行為の約1時間前に服用し、効果が不十分で副作用に問題がない場合は20mgが検討されます。1日1回までで、服用間隔は24時間以上必要です。

効き始めと持続時間

効果は早ければ約30分後から現れ、最大約36時間持続することがあります。

持続時間が長いため、服用後すぐに性行為を行う必要がなく、時間に追われにくいことがシアリスの特徴です。

最大36時間とは、36時間勃起し続けるという意味ではありません。その時間内に性的刺激があると、勃起を得やすくなる可能性があるという意味です。

食事の影響

シアリスはバイアグラより食事の影響を受けにくいとされています。ただし、大量の食事や過度な飲酒は、薬の効果とは別に勃起機能を低下させる可能性があります。

向いている人

  • 服用時刻と性行為の時間を細かく合わせたくない人
  • 週末など長い時間の余裕を持ちたい人
  • 食事の予定がある人

レビトラの特徴

レビトラは、有効成分バルデナフィルを含むED治療薬です。先発品のレビトラは国内で販売終了していますが、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品は処方されています。

通常は10mgを性行為の約1時間前に服用し、効果と副作用を確認したうえで20mgへ増量される場合があります。高齢者や中等度の肝機能障害がある人などでは、5mgから開始されます。

効き始めと持続時間

吸収が比較的速く、早い人では服用後15~30分程度で効果を感じることがあります。持続時間は約5~8時間が目安です。

急な予定に対応しやすく、即効性と一定の持続時間を両立したい人に検討される薬です。

食事の影響

バイアグラより食事の影響を受けにくいとされますが、高脂肪食の直後では吸収が遅れる可能性があります。

食後に使用する場合は、脂っこい料理を避け、食事量を控えめにすることが重要です。

向いている人

  • 効き始めの早さを重視したい人
  • バイアグラで効果発現が遅かった人
  • 数時間程度の持続を求める人

ステンドラの特徴

ステンドラは、有効成分アバナフィルを含むED治療薬です。アメリカではステンドラ、ヨーロッパではスペドラの商品名で承認されています。

2026年7月時点で、アバナフィルは日本国内では承認されていません。海外製品や個人輸入品を使用する場合、日本の承認薬と同じ品質・安全性が保証されるわけではない点に注意が必要です。

効き始めと持続時間

アバナフィルは即効性を特徴とし、海外の製品情報では100mgまたは200mgを性行為の約15~30分前に服用します。50mgでは約30分前の服用が案内されています。

持続時間は約4~6時間が目安です。

食事の影響

食事の有無にかかわらず服用できますが、高脂肪食と一緒に服用すると、最高血中濃度へ到達する時間が遅れる可能性があります。

向いている人

  • 即効性を重視する人
  • 服用から性行為までの待ち時間を短くしたい人
  • 海外で承認された新しい選択肢を検討している人

ただし、日本では未承認であるため、自己判断による個人輸入ではなく、国内承認薬を含めて医師へ相談することが安全です。

4剤に共通する作用の仕組み

バイアグラ、シアリス、レビトラ、ステンドラはいずれもPDE5阻害薬です。

性的刺激を受けると、陰茎の血管を広げる一酸化窒素が放出され、cGMPという物質が増加します。cGMPによって陰茎へ血液が流れ込み、勃起が起こります。

PDE5はcGMPを分解する酵素です。ED治療薬はPDE5の働きを抑え、cGMPを維持することで勃起を補助します。

性欲を高める薬や媚薬ではなく、性的刺激に対する勃起反応を助ける薬です。

副作用の違い

4剤に共通して、血管が広がることによる次の副作用が現れる可能性があります。

  • 頭痛
  • 顔のほてり
  • 動悸
  • 鼻づまり
  • めまい
  • 消化不良

バイアグラやレビトラでは、色の見え方が変わる、光がまぶしく感じるなどの視覚症状が起こることがあります。

シアリスでは、持続時間が長いことに関連して、背中や筋肉の痛みが現れる場合があります。

副作用の種類や強さには個人差があり、「副作用が少ないとされる薬なら必ず安全」というわけではありません。

硝酸薬との併用はすべて禁忌

4剤すべて、ニトログリセリンなどの硝酸薬や一酸化窒素供与薬と併用できません。

作用が重なると血圧が急激に低下し、意識障害や心血管系の重大な事故につながる可能性があります。

狭心症の薬だけでなく、貼り薬、舌下錠、スプレーなども対象です。現在使用していなくても、発作時用に硝酸薬を持っている人は必ず医師へ伝えてください。

α遮断薬、一部の抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬などとも相互作用する場合があります。

どの薬を選ぶべき?

重視すること 検討されやすい薬
知名度・実績 バイアグラ
持続時間の長さ シアリス
効き始めの早さ レビトラ、ステンドラ
食事の予定に合わせやすい シアリス、ステンドラ
国内承認薬を選びたい バイアグラ、シアリス、バルデナフィル

初めてED治療薬を使用する場合は、薬の特徴だけでなく、年齢、血圧、心臓病、肝機能、腎機能、併用薬を確認して選びます。

1回で十分な効果が得られなかった場合も、すぐに薬が合わないとは限りません。食事の影響、服用時刻、性的刺激、緊張などによって効果が変わるためです。

効かなかったからといって、追加でもう1錠飲んだり、別のED治療薬を重ねたりしてはいけません。

よくある質問

最も早く効くED治療薬はどれですか?

レビトラとステンドラは、早い人では15~30分程度で効果が現れることがあります。ただし、ステンドラは日本では未承認です。国内承認薬では、バルデナフィルが即効性を重視する場合の選択肢になります。

最も長く効く薬はどれですか?

シアリスです。最大約36時間効果が期待できるため、服用時刻と性行為の時間を厳密に合わせる必要が少なくなります。

4種類を一緒に飲めば効果が強くなりますか?

併用してはいけません。血圧低下、頭痛、動悸、持続勃起症などの副作用が強まる可能性があります。

飲んだら必ず勃起しますか?

必ずではありません。性的刺激が必要であり、重度の血管障害、神経障害、ホルモン異常などがあると十分な効果が得られない場合があります。

お酒と一緒に飲めますか?

少量の飲酒で直ちに問題になるとは限りませんが、過度な飲酒は勃起機能を低下させ、めまいや血圧低下を強める可能性があります。

まとめ

バイアグラ、シアリス、レビトラ、ステンドラは、いずれもPDE5阻害薬ですが、効き始めと持続時間に違いがあります。

バイアグラは約30分~1時間で効き始め、約4~5時間持続する代表的なED治療薬です。シアリスは最大約36時間と長く、時間に余裕を持ちやすい点が特徴です。

レビトラの有効成分バルデナフィルは、約15~30分で効き始めることがあり、即効性を求める人に検討されます。ステンドラの有効成分アバナフィルも即効性を特徴としますが、2026年7月時点では日本未承認です。

どの薬も性的刺激がなければ効果を発揮せず、性欲を高める薬ではありません。また、硝酸薬との併用は重大な血圧低下を起こす危険があるため禁忌です。

効き始めの早さだけで選ばず、食事の予定、必要な持続時間、持病、併用薬、副作用の出方を医師へ伝え、自分に合う薬を選びましょう。

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