アフターピルの副作用はつらい?実際によくある症状を解説
監修:医師・薬剤師監修
「アフターピルを飲むと副作用がつらいって本当?」
「吐き気や出血が出たらどうすればいい?」
「生理が遅れたら妊娠しているの?」
アフターピルを検討している女性の多くが不安に感じるのが、副作用です。
アフターピルは避妊に失敗した後に使う緊急避妊薬ですが、ホルモンに作用する薬のため、服用後に一時的な体調変化が出ることがあります。
結論から言うと、アフターピルの副作用は多くの場合、一時的で重いものではありません。
ただし、吐き気、不正出血、生理の遅れ、眠気、頭痛などが出ることがあり、人によっては「つらい」と感じる場合もあります。
この記事では、アフターピルで実際によくある副作用や、注意すべき症状、服用後の過ごし方についてわかりやすく解説します。
アフターピルとは?
アフターピルとは、避妊に失敗した後に妊娠を防ぐ目的で服用する緊急避妊薬です。
コンドームが破れた、外れた、避妊せずに性行為をしてしまった、低用量ピルを飲み忘れたなどの場面で使われます。
主な働きは、排卵を遅らせたり抑えたりすることです。
日本で使われることが多いレボノルゲストレル系のアフターピルは、性交後72時間以内の服用が基本です。
海外では、ウリプリスタル酢酸エステルを含むタイプも使われており、性行為後120時間以内の緊急避妊薬として知られています。NHSでも、レボノルゲストレルは72時間以内、ウリプリスタルは120時間以内に使う緊急避妊薬と説明されています。アフターピルは時間が重要な薬なので、必要な時はできるだけ早く服用することが大切です。
アフターピルの副作用はつらい?
アフターピルの副作用の感じ方には個人差があります。
ほとんど症状が出ない人もいれば、吐き気やだるさ、不正出血で不安になる人もいます。
NHSでは、緊急避妊薬は非常に安全で、重い副作用はまれと説明されています。一方で、よくある副作用として頭痛、吐き気、生理痛のような痛みや腹部のけいれんが挙げられています。
ACOGでも、レボノルゲストレル製剤とウリプリスタル製剤の副作用傾向は似ており、報告が多い副作用として頭痛や吐き気が挙げられています。
つまり、「副作用がまったくない薬」ではありませんが、多くは短期間で落ち着く一時的な症状と考えられます。
よくある副作用1:吐き気
アフターピルで特に不安に感じる人が多いのが吐き気です。
服用後、数時間以内にムカムカしたり、胃が重く感じたりすることがあります。
症状が軽い人であれば、少し気持ち悪い程度で済むこともありますが、人によっては横になりたくなるほどつらく感じることもあります。
第一三共ヘルスケアのノルレボ情報でも、副作用として吐き気、嘔吐、下腹部痛、腹痛、下痢などが挙げられています。
もし服用後2時間以内に吐いてしまった場合は、薬が十分に吸収されていない可能性があります。
NHSでも、緊急避妊薬を飲んでから2時間以内に嘔吐した場合、追加服用が必要になることがあるため薬剤師へ相談するよう説明されています。
よくある副作用2:頭痛
アフターピル服用後に頭痛が出る人もいます。
ホルモン変化や緊張、不安、睡眠不足などが重なることで、頭が重い・ズキズキする・こめかみが痛いと感じることがあります。
特に、避妊失敗後は精神的なストレスが強くなりやすいため、副作用だけでなく不安によって頭痛が強まることもあります。
軽い頭痛であれば、安静にして水分を摂ることで落ち着く場合があります。
強い頭痛が続く場合や、いつもと違う激しい痛みがある場合は注意が必要です。
よくある副作用3:眠気・だるさ
アフターピルを飲んだ後に、眠気やだるさを感じる人もいます。
「体が重い」
「いつもより眠い」
「仕事や学校に集中しにくい」
このような変化が出ることがあります。
ノルレボの情報でも、神経精神系の副作用として頭痛、傾眠、浮動性めまい、不安などが挙げられています。
特に服用当日は、避妊失敗への不安や睡眠不足も重なりやすいため、いつもより疲れを感じることがあります。
服用後は無理をせず、できるだけ予定を詰め込みすぎないことが大切です。
よくある副作用4:不正出血
アフターピル服用後に、少量の出血が起こることがあります。
これは不正出血と呼ばれるもので、ホルモン変化によって一時的に起こる場合があります。
下着に少し血がつく程度の人もいれば、生理のように感じる人もいます。
ノルレボの情報でも、異常な子宮出血や月経異常が副作用として挙げられています。
不正出血があると「もう生理が来たのかな」「妊娠していない証拠?」と思う人もいます。
しかし、アフターピル後の出血だけで妊娠していないと判断することはできません。
生理予定日を過ぎても通常の生理が来ない場合は、妊娠検査薬で確認することが大切です。
よくある副作用5:生理が早まる・遅れる
アフターピルを飲むと、次の生理が予定より早く来たり、遅れたりすることがあります。
これはホルモンバランスに一時的な変化が起こるためです。
数日程度のズレであれば珍しくありません。
ただし、生理予定日から1週間以上遅れている場合は、妊娠検査薬で確認することをおすすめします。
また、出血量がいつもと大きく違う、強い腹痛がある、少量の出血が長く続くといった場合は注意が必要です。
よくある副作用6:腹痛・下腹部痛
アフターピル服用後に、生理痛のような下腹部痛を感じる人もいます。
重い痛みではなく、下腹部がズーンとする、軽く張る、違和感があるという程度のこともあります。
NHSでも、緊急避妊薬の一般的な副作用として、生理痛のような痛みやけいれんが挙げられています。
軽い腹痛であれば一時的に落ち着くことが多いですが、強い腹痛が続く場合や、出血量が多い場合は早めに相談することが大切です。
アフターピルの副作用一覧
| 症状 | 起こりやすい変化 | 注意点 |
|---|---|---|
| 吐き気 | ムカムカする・胃が重い | 2時間以内の嘔吐は相談 |
| 頭痛 | 頭が重い・ズキズキする | 強い痛みが続く場合は注意 |
| 眠気 | だるい・集中しにくい | 無理な予定を避ける |
| 不正出血 | 少量の出血がある | 妊娠否定とは限らない |
| 生理のズレ | 早まる・遅れる | 1週間以上遅れたら検査 |
| 腹痛 | 生理痛のような痛み | 強い痛みは相談 |
副作用はいつまで続く?
アフターピルの副作用は、多くの場合、服用当日から数日以内に落ち着きます。
吐き気や眠気は比較的早くおさまることが多く、不正出血や生理周期のズレは次の生理まで気になる場合があります。
副作用が1週間以上強く続く場合や、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、自己判断せず相談することが大切です。
副作用が出やすい人はいる?
アフターピルの副作用には個人差があります。
以下に当てはまる人は、体調変化を感じやすい場合があります。
- 普段から吐き気が出やすい
- 乗り物酔いしやすい
- ホルモン変化で頭痛が出やすい
- 生理前にPMSが強い
- 睡眠不足やストレスが強い
- 服用時に強い不安を感じている
ただし、当てはまるから必ず副作用が強く出るわけではありません。
逆に、何も症状が出ない人もいます。
副作用がないから効いていない、というわけではありません。
アフターピル後に妊娠検査薬を使うタイミング
アフターピルを飲んだ後に最も不安になるのが、「本当に避妊できたのか」という点です。
目安としては、生理予定日を過ぎても生理が来ない場合、妊娠検査薬で確認します。
特に以下の場合は確認が必要です。
- 生理予定日から1週間以上遅れている
- いつもの生理と違う少量出血だけだった
- 下腹部痛や吐き気が続く
- 服用後に再び避妊なしの性行為があった
アフターピルは妊娠を100%防ぐ薬ではありません。
服用後も不安が残る場合は、妊娠検査薬で確認することが大切です。
アフターピル服用後に避けたいこと
服用後は、体調変化が出る場合があるため、以下に注意しましょう。
- 無理な運動をする
- 睡眠不足のまま過ごす
- 飲酒する
- 再び避妊なしの性行為をする
- 吐き気があるのに無理して食べる
アフターピルは服用前の性行為に対する緊急避妊薬です。
服用後の性行為まで避妊できる薬ではありません。
服用後に性行為をする場合は、必ずコンドームなどで避妊する必要があります。
副作用が不安な人が知っておきたいこと
アフターピルに対して「怖い薬」というイメージを持つ人もいます。
しかし、緊急避妊薬は必要な時に妊娠リスクを下げるための薬です。
重い副作用はまれで、多くの症状は一時的です。
一方で、避妊失敗後に何も対策せず不安なまま過ごすことも、精神的に大きな負担になります。
副作用への不安だけで服用を遅らせると、緊急避妊の効果が下がる可能性があります。
必要な場面では、早めの判断が重要です。
実際の口コミ
26歳 女性
「飲んでから数時間後に少し吐き気がありました。横になっていたら翌日にはかなり楽になりました。思っていたより副作用は軽かったです。」
31歳 女性
「服用後3日目くらいに少量の出血があり、不安になりました。調べたら不正出血の可能性があると分かり、次の生理を待って検査薬も使いました。」
28歳 女性
「副作用よりも妊娠への不安の方がつらかったです。事前にアフターピルを用意しておいたので、すぐ飲めたのは安心でした。」
個人輸入でアフターピルを準備する人も増えている
近年は、アフターピルを個人輸入で事前に準備する人も増えています。
アフターピルは時間が重要な薬のため、夜間や休日、旅行先などで必要になった時にすぐ服用できるメリットがあります。
特に、レボノルゲストレル系やエラワン系などは、緊急避妊薬として知られています。
ただし、個人輸入で購入する場合は、使用期限や保管方法を確認することが大切です。
アフターピルは「避妊を軽く考えるための薬」ではなく、もしもの時に早く対応するための備えとして考えましょう。
まとめ
アフターピルの副作用には、吐き気、頭痛、眠気、だるさ、不正出血、生理の遅れ、腹痛などがあります。
多くの副作用は一時的で、数日以内に落ち着くことが多いです。
ただし、服用後2時間以内に吐いた場合は追加服用が必要になることがあり、生理予定日から1週間以上遅れる場合は妊娠検査薬で確認することが大切です。
アフターピルは早く飲むほど効果が期待しやすい薬です。
副作用を過度に怖がって服用が遅れるよりも、必要な場面では早めに対応し、その後の体調変化を落ち着いて確認しましょう。
