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アフターピルを飲んだ後に出血したら避妊成功?見分け方と妊娠検査の時期を解説

避妊用ピル

アフターピルを飲んだ後に出血したら避妊成功?見分け方と妊娠検査の時期を解説

監修:医師・薬剤師監修

「アフターピルを飲んだ数日後に出血した」

「出血があれば、避妊に成功したと考えていい?」

「いつもの生理より少ないけれど、妊娠の可能性はない?」

アフターピルを服用した後は、予定していた生理とは別のタイミングで少量の出血が起こることがあります。

この出血を見て、避妊に成功したと安心する人も少なくありません。

しかし結論から言うと、アフターピル服用後に出血があっても、それだけで避妊成功とは判断できません。

出血はホルモン変化による不正出血や消退出血の可能性があり、妊娠していても少量の出血が起こることがあるためです。

ACOG(アメリカ産科婦人科学会)では、緊急避妊薬の使用後に不規則な出血や少量の出血が起こる場合があり、次の生理は予定日の前後1週間程度に来ることが多いと報告されています。

避妊できたかを確かめるには、出血の有無ではなく、適切な時期に妊娠検査薬を使うことが重要です。

この記事では、アフターピル後に出血する理由、生理との違い、避妊成功を確認する方法、妊娠検査薬を使う時期、受診が必要な症状について解説します。

アフターピルを飲んだ後に起こる出血とは?

アフターピルは、排卵を遅らせたり抑えたりすることで、妊娠の成立を防ぐ緊急避妊薬です。

服用によって体内のホルモン環境が急に変化すると、子宮内膜が不安定になり、予定していた生理とは別に少量の出血が起こることがあります。

この出血は、次のように呼ばれることがあります。

  • 不正出血
  • 消退出血
  • スポッティング
  • 月経周期の乱れによる出血

ACOG(アメリカ産科婦人科学会)では、緊急避妊薬の服用後1週間から1か月の間に、不規則な出血や少量の出血が起こる場合があると報告されています。

アフターピル後の出血は、薬によるホルモン変化で起こることがあり、珍しい副作用ではありません。

出血があれば避妊成功と考えていい?

出血があっても、避妊成功を確定することはできません。

その理由は、出血の原因を見た目だけで区別できないためです。

出血の種類 考えられる特徴
薬による不正出血 ホルモン変化によって起こる少量の出血
消退出血 ホルモン量の変化で子宮内膜の一部が剥がれて起こる
通常の生理 予定日前後に起こり、普段に近い量や期間になる
妊娠に伴う出血 妊娠初期にも少量の出血が起こることがある
病気による出血 感染症、子宮頸部・子宮内の病気などが関係する場合がある

出血が起こったという事実だけでは、それが生理なのか、薬による不正出血なのか、妊娠に関係する出血なのかを判断できません。

消退出血が起きたら妊娠していない?

消退出血とは、ホルモン量が変化したことで子宮内膜が剥がれ、出血する状態です。

アフターピル服用後に出血が起きると、消退出血だから妊娠していないと説明されることがあります。

しかし、出血の性質を本人が正確に判断することは難しく、消退出血のように見えても妊娠の可能性を完全には除外できません。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、緊急避妊薬を使用した後、3週間以内に消退出血がなければ妊娠検査を行うよう案内しています。

一方、実際の診療では、出血があった場合でも、避妊に失敗していないことを確実に確認するには妊娠検査が必要です。

出血は服用後いつ起こる?

出血が起こる時期には個人差があります。

服用から数日後に少量の出血が起こる人もいれば、次の生理まで出血がない人もいます。

ACOG(アメリカ産科婦人科学会)では、次の生理は本来の予定日から前後1週間ほどずれることがあり、不規則な出血やスポッティングが起こる場合もあると報告されています。

また、ウリプリスタール酢酸を含むアフターピルでも、次の生理が早まる、遅れる、量が増える、減る、少量出血が起こるなどの変化が報告されています。

出血の時期や量には個人差があり、出血がないから直ちに避妊失敗というわけでもありません。

アフターピル後の出血と生理の違い

薬による出血と通常の生理を、見た目だけで完全に区別することはできません。

ただし、次の点が参考になることがあります。

比較項目 薬による出血の傾向 通常の生理の傾向
時期 服用後数日など、予定日と関係なく起こる場合がある 普段の生理予定日前後に起こる
出血量 少量や茶色のおりもの程度の場合がある 普段と近い量になることが多い
期間 短時間から数日など不規則 普段と近い日数になることが多い
症状 軽い腹痛や違和感を伴う場合がある 普段と同様の生理痛を伴うことがある

いつもの生理より極端に少ない、短い、予定日から大きくずれている場合は、生理と決めつけず妊娠検査を行いましょう。

茶色い出血でも問題ない?

少量の血液が時間をかけて排出されると、酸化して茶色く見えることがあります。

アフターピル服用後の不正出血でも、茶色のおりもののような出血が見られる場合があります。

少量で短期間に止まり、強い痛みや発熱を伴わない場合は、薬による一時的な変化の可能性があります。

ただし、茶色い出血が長期間続く、悪臭がある、下腹部痛や発熱を伴う場合は、感染症など別の原因を確認する必要があります。

妊娠検査薬はいつ使う?

避妊に成功したかを確認するには、妊娠検査薬を適切な時期に使用します。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、アフターピル使用後3週間以内に消退出血がない場合は妊娠検査を行うよう案内しています。

NHS関連の性医療機関では、避妊に失敗した可能性のある性行為から3週間後に妊娠検査を行う方法が案内されています。

ACOG(アメリカ産科婦人科学会)では、予定していた生理が1週間以上遅れた場合にも妊娠検査を行うよう推奨しています。

基本的な目安は、避妊に失敗した可能性のある性行為から3週間後、または生理予定日を1週間過ぎても生理が来ない時です。

早すぎる時期に検査すると、妊娠していても陰性になる可能性があります。

出血があっても妊娠検査は必要?

少量の出血だけで、普段の生理と明らかに違う場合は、妊娠検査を行う方が安心です。

特に次に当てはまる場合は、出血の有無にかかわらず検査を検討しましょう。

  • 出血量が普段の生理よりかなり少ない
  • 出血が1日程度で終わった
  • 予定日より大幅に早く出血した
  • 生理予定日を1週間以上過ぎている
  • 吐き気や乳房の張りなどが続いている
  • 服用後に再び避妊なしの性行為をした
  • 服用直後に嘔吐した

普段と同じような生理が来たように見えても、不安が残る場合は、性行為から3週間後の妊娠検査で確認する方法があります。

服用後にもう一度性行為をした場合

アフターピルは、服用前に起こった避妊失敗へ対応する薬です。

服用後に新たに避妊なしの性行為をした場合、その性行為まで避妊できるわけではありません。

そのため、服用後に出血があったとしても、その後の性行為による妊娠の可能性は残ります。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、緊急避妊薬を使用した後は、通常の避妊法が有効になるまで性交を控えるか、コンドームなどを使うよう案内しています。

アフターピルは、その後の性行為を一定期間守る予防薬ではありません。

アフターピルを飲んでも妊娠することはある?

アフターピルは妊娠の可能性を下げますが、100%避妊できる薬ではありません。

服用までの時間、排卵のタイミング、使用した薬の種類などによって効果は変わります。

NHS(英国国民保健サービス)では、緊急避妊は避妊に失敗した性行為から3〜5日以内に使用し、一般的に早く使うほど効果が高いと報告されています。

特に排卵がすでに起こった後では、経口のアフターピルが十分に効果を発揮できない場合があります。

出血が起きたかどうかより、服用までの時間や排卵のタイミングが避妊効果へ影響します。

服用後に吐いた場合は注意

アフターピル服用後すぐに嘔吐すると、薬が十分に吸収されていない可能性があります。

NHS(英国国民保健サービス)では、緊急避妊薬を服用して2時間以内に嘔吐した場合は、追加の服用が必要になる可能性があるため、薬剤師などへ相談するよう案内しています。

薬の種類によって確認すべき時間が異なる場合があるため、服用した製品の説明書も確認してください。

服用直後に嘔吐した場合は、後から出血が起きても、十分に避妊できたとは判断できません。

次の生理が早まる・遅れることはある?

アフターピル服用後は、次の生理が予定より早く来たり、遅れたりすることがあります。

生理の量が増える、少なくなる、期間が短くなるなどの変化も起こる場合があります。

ACOG(アメリカ産科婦人科学会)では、緊急避妊後の生理は予定日の前後1週間以内に来ることが多いと報告されています。

Mayo Clinic(メイヨークリニック)では、次の生理が最大1週間ほど遅れることがあり、服用から3週間以内に生理がなければ妊娠検査を行うよう案内しています。

数日程度のずれは薬の影響で起こる場合がありますが、1週間以上遅れた場合は妊娠検査が必要です。

強い出血は正常な副作用?

少量の出血やスポッティングは起こることがありますが、大量出血を通常の副作用として放置するのは危険です。

次のような場合は相談を検討してください。

  • ナプキンが短時間でいっぱいになる出血が続く
  • 大きな血の塊が繰り返し出る
  • めまい、ふらつき、動悸がある
  • 強い下腹部痛を伴う
  • 出血が長期間続く

Mayo Clinic(メイヨークリニック)では、アフターピル使用後に腹痛を伴う大量出血や、出血・不正出血が続く場合は医療従事者へ相談するよう案内しています。

大量出血や強い痛みは、アフターピルが効いた証拠ではありません。

強い下腹部痛がある場合は子宮外妊娠にも注意

アフターピルを服用しても妊娠する可能性は残ります。

妊娠が成立した場合、まれに子宮外妊娠が起こることがあります。

子宮外妊娠では、次のような症状が現れる場合があります。

  • 片側に強い下腹部痛がある
  • 少量の出血が続く
  • 肩の痛みがある
  • 強いめまいや失神がある
  • 顔色が悪く冷や汗が出る

妊娠検査薬が陽性で、腹痛や出血がある場合は、出血を生理と考えず早めに確認することが重要です。

出血がまったくなくても大丈夫?

アフターピルを服用した人全員に出血が起こるわけではありません。

出血がないからといって、直ちに避妊へ失敗したという意味ではありません。

次の生理が通常通りに来る人もいます。

ただし、予定していた生理が1週間以上遅れる場合や、性行為から3週間たっても生理がない場合は、妊娠検査を行いましょう。

出血の有無ではなく、適切な時期の妊娠検査で確認することが最も確実です。

低用量ピルはいつから再開できる?

アフターピルの種類によって、通常のホルモン避妊法を始める時期が異なります。

レボノルゲストレルを使用した場合は、一般的に低用量ピルなどをすぐに開始・再開できます。

ウリプリスタール酢酸を使用した場合は、ホルモン避妊薬をすぐに始めると互いの作用へ影響する可能性があるため、開始時期を空ける必要があります。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、レボノルゲストレル使用後は通常の避妊法をすぐに開始でき、ウリプリスタール酢酸使用後はホルモン避妊法の開始を遅らせる方法が案内されています。

出血が起きた日を新しい生理初日と自己判断せず、服用したアフターピルの成分に合わせて再開時期を確認しましょう。

アフターピルは性感染症を防げない

アフターピルは妊娠を防ぐための薬であり、クラミジア、淋菌、梅毒、HIVなどの性感染症を予防するものではありません。

コンドームを使わない性行為があり、感染が心配な場合は、妊娠検査とは別に性感染症検査を検討する必要があります。

出血、おりものの変化、排尿時痛、下腹部痛などがある場合は、薬の副作用だけでなく感染症も考えましょう。

個人輸入でアフターピルを準備する場合

緊急時に備えて、海外製のアフターピルを個人輸入で事前に準備する人もいます。

自宅に用意しておくことで、避妊に失敗した時に早く服用しやすい点をメリットと感じる人もいます。

一方、製品によって有効成分、含有量、使用期限、保管状態、流通経路が異なります。

個人輸入を利用する場合も、レボノルゲストレルとウリプリスタール酢酸の違い、服用できる時間、嘔吐時の対応を確認することが重要です。

また、出血があったから避妊成功と決めつけず、性行為から3週間後を目安に妊娠検査を行いましょう。

実際によく聞かれるケース

24歳 女性

「服用から5日後に少量の茶色い出血があり、避妊できたと思っていました。念のため性行為から3週間後に検査し、陰性を確認しました。」

31歳 女性

「出血はありましたが、普段の生理よりかなり少なく、次の生理も遅れました。出血だけでは判断できないと知り、妊娠検査を行いました。」

38歳 女性

「アフターピルを飲んだ後に再び避妊なしの性行為をしてしまいました。最初の薬で、その後の性行為まで予防できるわけではないと知りました。」

※上記は一般的なケースをもとにしたイメージであり、出血の時期や量には個人差があります。

まとめ

アフターピルを飲んだ後に少量の出血や不正出血が起こることはあります。

しかし、出血があっただけでは、避妊に成功したとは判断できません。

出血は、薬によるホルモン変化、消退出血、通常の生理、妊娠に伴う出血など、複数の原因で起こる可能性があります。

避妊できたかを確認するには、避妊に失敗した可能性のある性行為から3週間後、または生理予定日を1週間過ぎても生理が来ない時に妊娠検査薬を使用しましょう。

服用後に出血しても、その後に避妊なしの性行為をすれば、新たに妊娠する可能性があります。

大量出血、強い下腹部痛、めまい、失神、妊娠検査陽性後の出血などがある場合は、通常の副作用と考えて放置しないことが重要です。

出血の有無だけで安心せず、適切な時期に妊娠検査を行い、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

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