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足の指の間が白くふやけるのは水虫?趾間型白癬の特徴

抗生物質・水虫(イトラコナゾール)・抗真菌(カビ)

足の指の間が白くふやけるのは水虫?趾間型白癬の特徴

医師・薬剤師監修

「足の指の間が白くふやけている」「皮がむけてジュクジュクする」といった症状があると、水虫ではないかと気になる方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、足指の間が白くふやける症状は、足白癬(水虫)の一種である「趾間型白癬」でよくみられます。

ただし、同じような見た目は汗や蒸れによる皮膚炎、接触皮膚炎などでも起こるため、見た目だけで水虫と断定することはできません。日本皮膚科学会でも、趾間型白癬では足の指の間の角質が白くふやけ、皮が厚くむけたり、赤みやびらんが生じたりするとされています。

「白くふやけた=必ず水虫」ではありません。繰り返す、皮がむける、左右差がある、治りにくい場合は真菌検査で確認することが重要です。

足の指の間が白くふやけるのは水虫?

水虫の可能性はあります。

足白癬は、皮膚糸状菌というカビの一種が足の角質へ感染して起こります。

その中でも「趾間型白癬」は、足の指と指の間に症状が出るタイプです。

日本皮膚科学会 皮膚真菌症診療ガイドラインでは、趾間型では紅斑、浸軟、鱗屑などが足指の間にみられるとされています。

「浸軟」とは、皮膚が水分を含んで白く柔らかくなった状態です。

特に、

  • 足指の間が白くふやける
  • 皮がむける
  • 赤くなる
  • ジュクジュクする
  • ひび割れる

といった症状がある場合は、趾間型白癬を疑うきっかけになります。

趾間型白癬はどの指の間にできやすい?

足の指の間ならどこでも起こる可能性がありますが、特に足の薬指と小指の間に症状が出やすいとされています。

DermNetでも、足白癬の趾間型は第4趾と第5趾の間に起こることが多いとされています。

この部分は指同士が接触しやすく、靴を履いている間に湿気がこもりやすい場所です。

皮膚糸状菌は高温多湿の環境で増殖しやすいため、汗をかきやすい人や長時間靴を履く人では症状が出やすくなります。

水虫なら必ずかゆい?

いいえ。かゆみがない水虫もあります。

水虫は「強くかゆい」というイメージがありますが、自覚症状にはかなり個人差があります。

日本皮膚科学会でも、足白癬はまったくかゆくない人や、逆に痛みを感じる人もいるとされています。

そのため、

  • かゆくないから水虫ではない
  • かゆいから必ず水虫

という判断はできません。

かゆみよりも、白くふやける・皮がむける・左右差がある・繰り返す、といった皮膚の変化を確認することが大切です。

なぜ白くふやけるの?

足指の間はもともと湿気がこもりやすい場所です。

水虫によって角質が傷んでいるところへ汗や水分が加わると、角質が水分を含んで柔らかくなり、白くふやけて見えることがあります。

さらに皮膚が弱くなると、表面がむけたり、びらんと呼ばれる浅い傷ができたりします。

靴や靴下で蒸れやすい環境が続くと、この状態が悪化しやすくなります。

趾間型白癬では「真菌感染+湿気」の組み合わせで、足指の間が白くふやけやすくなります。

水虫以外でも足指の間は白くふやける?

あります。

足指の間が白くなる原因は水虫だけではありません。

原因 特徴
趾間型白癬 白くふやける、皮むけ、赤み、びらんなど
汗・蒸れ 長時間靴を履いたあとにふやけやすい
刺激性皮膚炎 洗剤・汗・摩擦などで赤みやヒリつき
接触皮膚炎 靴や外用薬などが原因でかゆみ・湿疹
細菌感染 強い悪臭、膿、痛みなどを伴うことがある

DermNetでも、足白癬に似る病気として湿疹や接触皮膚炎などが挙げられています。

つまり、見た目だけで確実に区別するのは難しい場合があります。

片足だけなら水虫の可能性が高い?

左右差はひとつの手がかりになります。

日本皮膚科学会では、片方の足だけ症状が強い、左右対称ではない場合は足白癬の可能性が高くなるとしています。

一方で、湿疹などでは両足に似た症状が出ることもあります。

ただし、左右差だけで診断することはできません。

皮膚科では、皮膚の一部を採取して顕微鏡で菌を確認する「直接鏡検」などの真菌検査を行い、白癬菌がいるかどうかを確認します。

趾間型白癬は放置するとどうなる?

自然に症状が軽くなる時期があっても、菌が完全に消えたとは限りません。

趾間型白癬は暖かい季節に悪化し、涼しい季節になると症状が目立たなくなることがあります。

しかし治療せずに放置すると、足裏などへ広がったり、爪へ感染して「爪白癬」につながったりする可能性があります。

日本皮膚科学会でも、趾間型白癬を放置すると爪白癬を合併することがあるとされています。

見た目が治ったように感じても、自己判断で治療を早くやめると再発につながることがあります。

市販の水虫薬を使ってもいい?

典型的な軽い足白癬では、市販の抗真菌薬が選択肢になることがあります。

NHS(英国国民保健サービス)でも、足白癬にはクリーム、スプレー、パウダーなどの抗真菌薬が使用されるとしています。

ただし、趾間型では皮膚がふやけてジュクジュクしていることがあり、外用薬によるかぶれが起きやすい場合があります。

日本皮膚科学会でも、湿ってふやけたり、びらん・浸出液がある趾間型白癬では外用薬による接触皮膚炎を起こしやすく、皮膚科受診が望ましいとしています。

かゆいからステロイドを塗ってもいい?

自己判断で塗るのは避けましょう。

水虫にステロイドだけを塗ると、一時的に赤みやかゆみが軽くなっても、免疫反応が抑えられて真菌が広がる可能性があります。

DermNetでは、真菌感染に不適切なステロイド外用を行うことで、見た目が変化しながら感染が広がる「tinea incognito(ステロイド修飾白癬)」が起こることがあるとされています。

「湿疹か水虫か分からない」という状態で、手元にあるステロイドを自己判断で使わないことが大切です。

足を乾燥させた方がいい?

足指の間を蒸れたままにしないことは重要です。

入浴後は、足裏だけでなく指と指の間までやさしく水分を拭き取りましょう。

また、

  • 同じ靴を毎日履き続けない
  • 通気性のよい靴を選ぶ
  • 汗をかいた靴下は交換する
  • 足指の間までしっかり乾かす

といった方法で湿気を減らします。

DermNetでも、足白癬の基本的なケアとして、特に足指の間を十分に乾燥させることや、密閉性の高い靴を避けることが推奨されています。

家族にうつることもある?

あります。

足白癬の原因となる皮膚糸状菌は、感染した人の皮膚から落ちた角質などを介して広がることがあります。

浴室の足拭きマット、スリッパ、更衣室など、裸足で共有する場所では注意が必要です。

家族に水虫がいる場合は、

  • 足拭きマットをこまめに洗う
  • 床を清潔にする
  • スリッパを共有しすぎない
  • 足を洗ったあとよく乾かす

などを意識しましょう。

こんな場合は皮膚科へ相談を

足の指の間が少し白いだけなら、蒸れによる一時的な変化の場合もあります。

一方、次のような場合は皮膚科への相談をおすすめします。

  • 白くふやけた状態が何日も続く
  • 皮がむける・ジュクジュクする
  • 赤みや痛みが強い
  • 膿や強い悪臭がある
  • 市販の水虫薬を使っても改善しない
  • 外用薬を塗ったら悪化した
  • 爪が白く濁る・厚くなる
  • 糖尿病や免疫機能に関わる病気がある

水虫かどうか迷う場合は、治療を始める前に真菌検査を受けると診断が明確になります。

まとめ

足の指の間が白くふやける症状は、趾間型白癬でよくみられる特徴のひとつです。

特に足指の間の皮むけ、赤み、ジュクジュク、左右差などがある場合は水虫の可能性があります。

ただし、汗や蒸れ、接触皮膚炎、湿疹などでも似た症状が起こるため、見た目だけでは確定できません。

趾間型白癬は、皮膚糸状菌による感染と足指の間の湿気が重なることで、白くふやけた状態になりやすいタイプの水虫です。

何度も繰り返す、ジュクジュクする、市販薬で改善しない場合は、自己判断で薬を変え続けず皮膚科で真菌検査を受けましょう。

足指の間を清潔かつ乾燥した状態に保ち、診断に合った抗真菌薬を適切な期間使用することが再発予防につながります。

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