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ハウスダストアレルギーの症状とは?掃除・寝具・薬による対策を解説

アレルギー

ハウスダストアレルギーの症状とは?掃除・寝具・薬による対策を解説

監修:医師・薬剤師監修

「朝起きるとくしゃみと鼻水が止まらない」「布団に入ると鼻が詰まる」「掃除を始めると目や喉がかゆくなる」という場合は、ハウスダストアレルギーが関係している可能性があります。

ハウスダストとは、室内にたまる細かなほこりの総称です。ダニの死骸やフン、人のフケ、カビ、ペットの毛や皮膚片、繊維くずなどが含まれています。

ハウスダストアレルギーは、花粉症とは異なり、一年を通して症状が出ることがある「通年性アレルギー」の一つです。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、ハウスダスト、ダニ、ペット、カビなどがアレルギー性鼻炎の主な原因物質として挙げられています。

ハウスダストアレルギーとは?

ハウスダストの中に含まれるダニの死骸やフンなどを吸い込むと、身体の免疫が異物として反応することがあります。

その際にヒスタミンなどの物質が放出され、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが起こります。

特に重要な原因が室内のダニです。生きているダニそのものだけでなく、乾燥して細かくなった死骸やフンが空気中へ舞い上がり、鼻や目、気管支へ入ることで症状を引き起こします。

ダニは布団、マットレス、枕、カーペット、ソファ、ぬいぐるみなど、人のフケや皮膚片がたまりやすい場所で増えやすい特徴があります。アレルギーポータルでも、ダニの死骸やフンとともに、ダニの餌になる人のフケなどを掃除で取り除くことが重要とされています。

ハウスダストアレルギーの主な症状

くしゃみ・透明な鼻水

ハウスダストアレルギーでは、連続して何度もくしゃみが出たり、水のように透明な鼻水が流れ続けたりします。

風邪と違い、発熱や強い喉の痛みがなくても、鼻症状だけが何週間も続くことがあります。

鼻づまり

鼻の粘膜がアレルギー反応で腫れると、空気の通り道が狭くなります。

両方の鼻が詰まる、左右交互に詰まる、布団へ入ると悪化するといった症状が起こります。鼻づまりが強いと口呼吸になり、喉の乾燥、いびき、睡眠不足、日中の集中力低下につながることがあります。

目のかゆみ・充血・涙

舞い上がったハウスダストが目の表面へ付着すると、目のかゆみ、充血、涙、ゴロゴロする異物感が現れることがあります。

ダニが原因のアレルギー性結膜炎では、室内環境の対策を行い、それでも症状がある場合に点眼薬などの薬物療法が行われます。

せき・息苦しさ・喘鳴

ハウスダストやダニは、気管支ぜん息の原因や悪化要因になることがあります。

夜中から明け方にせきが出る、運動後に息苦しい、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする場合は、単なる鼻炎ではなく、ぜん息が関係している可能性があります。

アレルギーポータルでは、ぜん息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の室内アレルゲンとして、ダニ、カビ、動物の毛やフケなどが挙げられ、特にダニ対策が重要とされています。

皮膚のかゆみ・湿疹

アトピー性皮膚炎がある人では、ハウスダストやダニによって皮膚のかゆみや湿疹が悪化する場合があります。

寝具に入った後に首や顔、腕がかゆくなる場合は、汗や乾燥だけでなく、寝具にたまったダニアレルゲンも確認しましょう。

ハウスダストアレルギーが疑われる生活場面

症状が出やすい場面 考えられる原因
朝起きた直後 寝具にたまったダニの死骸やフン
布団へ入ったとき 布団やマットレスから舞い上がるほこり
掃除機をかけた直後 床やカーペットから舞い上がったハウスダスト
衣替えや押し入れの整理 長期間たまっていたほこりやカビ
ソファやカーペットの上 繊維の奥にたまったダニやフケ
ペットと接した後 毛、フケ、唾液由来のアレルゲン

朝のくしゃみや鼻水が毎日続く場合は、寝室と寝具の対策を優先することが重要です。

風邪や花粉症との違い

比較項目 ハウスダストアレルギー 花粉症 風邪
症状が出る時期 一年中 原因花粉が飛ぶ季節 感染後の数日から2週間程度
鼻水 透明でさらさら 透明でさらさら 途中から粘りが出ることがある
くしゃみ 連続しやすい 連続しやすい 出ることはある
目のかゆみ 起こることがある 起こりやすい 通常は少ない
発熱 通常はない 通常はない 微熱が出ることがある
悪化する場所 寝室、布団、カーペット、掃除中 屋外や花粉の多い日 場所に関係なく経過する

ハウスダストやダニが原因の通年性アレルギー性鼻炎は一年を通して症状が見られ、花粉症は花粉が飛散する時期に症状が現れる点が大きな違いです。

掃除によるハウスダスト対策

掃除機をかける前に拭き掃除をする

いきなり掃除機をかけると、床に落ちていた細かなほこりが排気や人の動きで舞い上がることがあります。

最初に濡れたシートや固く絞った雑巾で床を拭き、その後に掃除機をかけると、ほこりを舞い上げにくくなります。

人がいない時間に掃除する

掃除中はマスクを使用し、窓を開ける場合は室内のほこりが落ち着くまで換気します。

アレルギー症状の強い子どもがいる家庭では、本人が別の部屋にいる時間や外出中に掃除を行う方法があります。

床だけでなく布製品も掃除する

ダニはカーペット、布製ソファ、クッション、ぬいぐるみなどにもたまります。

掃除機は床だけで終わらせず、取り外せるカバーを洗濯し、洗えない布製品にはゆっくり掃除機をかけましょう。

カーペットや布製家具を減らす

カーペット、厚手のラグ、布製ソファは、ほこりやダニがたまりやすく、完全に取り除くことが難しい場合があります。

症状が強い人は、寝室だけでもカーペットを外し、掃除しやすい床にする方法があります。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも、ダニが発生しやすいカーペットや敷物を避け、室内をこまめに掃除することが勧められています。

寝具のダニ対策

布団を乾燥させる

ダニは湿度の高い環境で増えやすいため、布団乾燥機や天日干しを利用して寝具を乾燥させます。

ただし、布団を乾かすだけでは、ダニの死骸やフンは残ります。乾燥後は、布団表面をゆっくり掃除機がけすることが大切です。

シーツや枕カバーを定期的に洗う

寝具には、ダニの餌になる汗、フケ、皮脂が付着します。

シーツ、枕カバー、布団カバーなど、肌に触れるものは定期的に洗濯しましょう。寝具の丸洗いや防ダニ寝具、防ダニカバーも対策として役立つとされています。

防ダニカバーを使用する

マットレスや枕へ高密度の防ダニカバーを使用すると、内部のダニやアレルゲンが表面へ出にくくなります。

カバーを使用していても、表面には皮脂やフケが付くため、定期的な洗濯は必要です。

寝室の湿度を上げ過ぎない

加湿器を長時間使用して室内の湿度が高くなり過ぎると、ダニやカビが増えやすくなります。

結露がある場合は換気や除湿を行い、加湿器のタンクやフィルターも清潔に保ちましょう。アレルギーポータルでも、寝具の掃除や布団乾燥機の使用に加え、室内の湿度を下げることがダニ対策として紹介されています。

ハウスダストアレルギーに使われる薬

薬の種類 主な成分 向いている症状 主な注意点
第2世代抗ヒスタミン薬 フェキソフェナジン、ロラタジン、セチリジン、レボセチリジンなど くしゃみ、透明な鼻水、鼻や目のかゆみ 成分によって眠気や運転への影響が異なる
鼻噴霧用ステロイド薬 モメタゾン、フルチカゾンなど 鼻づまりを含む鼻症状全体 毎日継続して使い、鼻血や刺激感に注意する
抗アレルギー点眼薬 オロパタジン、エピナスチン、ケトチフェンなど 目のかゆみ、充血、涙 コンタクトレンズの使用可否を確認する
抗ロイコトリエン薬 モンテルカストなど 鼻づまりが強い場合、ぜん息を伴う場合 処方薬が中心。気分や睡眠の変化に注意する

フェキソフェナジン

フェキソフェナジンは、第2世代抗ヒスタミン薬です。アレルギー性鼻炎によるくしゃみ、鼻水などを抑えるために使用されます。PMDA(医薬品医療機器総合機構)の医薬品情報でも、アレルギー性鼻炎が適応として記載されています。

比較的眠気が出にくい成分として選ばれることがありますが、体質によっては眠気や集中力低下が起こる可能性があります。

ロラタジン

ロラタジンも第2世代抗ヒスタミン薬で、くしゃみや鼻水、鼻のかゆみを抑える目的で使われます。

1日1回タイプの製品が多く、服用回数を少なくしたい人に選ばれることがあります。

セチリジン・レボセチリジン

鼻症状や皮膚のかゆみに使われる抗ヒスタミン薬です。

効果を感じる人がいる一方、眠気が出る場合があります。服用後に眠気がある場合は、運転や危険な機械の操作を避けてください。

モメタゾン・フルチカゾン

モメタゾンやフルチカゾンは、鼻へ直接噴霧して粘膜の炎症を抑えるステロイド薬です。

鼻水やくしゃみだけでなく、鼻づまりが強い人にも使用されます。PMDA(医薬品医療機器総合機構)では、モメタゾン点鼻液の医薬品情報が公開されています。

鼻噴霧用ステロイド薬は、症状が出たときだけ数回使うより、指示された回数を毎日継続することが大切です。

ノズルを鼻の中央にある鼻中隔へ向けると鼻血が出やすくなるため、少し外側へ向けて噴霧します。

複数の鼻炎薬を重ねる際の注意点

総合感冒薬、鼻炎薬、睡眠改善薬などには、抗ヒスタミン成分が含まれている場合があります。

効きにくいからと、複数の抗ヒスタミン薬を自己判断で重ねないでください。

成分が重複すると、強い眠気、口の渇き、目のかすみ、便秘、排尿しにくいなどの副作用が起こりやすくなります。

また、アルミニウムやマグネシウムを含む制酸薬など、併用に注意が必要な薬もあります。フェキソフェナジン製品の添付文書では、併用薬や既往歴を医師・薬剤師へ相談するよう注意が示されています。

ダニの舌下免疫療法とは?

薬で症状を一時的に抑えるだけでなく、ダニに対するアレルギー反応そのものを長期的に軽減する治療として、舌下免疫療法があります。

少量のダニアレルゲンを含む薬を舌の下で毎日使用し、身体を徐々に慣らしていく治療です。

治療は数年間続ける必要があり、すべての人に効果が出るとは限りません。また、口の中の腫れやかゆみ、まれにアナフィラキシーなどの重い副作用が起こる可能性があります。

厚生労働省では、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法について、ショックを含むアナフィラキシーのリスクがあるため、使用時の注意事項を示しています。

舌下免疫療法は自己判断で行う治療ではなく、検査でダニアレルギーを確認したうえで、対応できる医療機関で開始します。

個人輸入でアレルギー薬を購入する場合

個人輸入代行では、自宅から注文でき、国内では取り扱いの少ない容量、剤形、ジェネリック医薬品などを比較できる点がメリットです。

通年性アレルギー性鼻炎では、薬を長期間使用することがあるため、含有量、服用回数、価格を比較しながら選択できる点は利点といえます。

購入前には、次の項目を確認してください。

  • 有効成分
  • 1錠または1噴霧当たりの含有量
  • 1日の服用・使用回数
  • 眠気と運転への影響
  • 鼻水、くしゃみ、鼻づまりのどれに向くか
  • 緑内障、前立腺肥大症、肝臓病、腎臓病などの持病
  • 睡眠薬、風邪薬、抗うつ薬などとの重複
  • 妊娠中、授乳中、小児の使用可否
  • 製造元と使用期限

海外製品は、日本の製品と同じ成分名でも1錠当たりの含有量が異なることがあります。国内製品と同じ錠数をそのまま飲まず、含有量と用法を確認してください。

また、鼻づまりが強い場合に血管収縮成分を含む点鼻薬を長期間使用すると、薬剤性鼻炎を起こし、以前より鼻づまりが悪化する可能性があります。

医療機関へ相談する目安

次のような場合は、耳鼻咽喉科、アレルギー科、眼科、呼吸器内科などへ相談してください。

  • 鼻水や鼻づまりが2週間以上続いている
  • 朝のくしゃみで毎日目が覚める
  • 鼻づまりで睡眠や仕事に支障がある
  • 市販薬や個人輸入した薬で改善しない
  • せきや喘鳴、息苦しさがある
  • 目の痛みや視力低下がある
  • 皮膚の湿疹やかゆみが強い
  • 黄色や緑色の鼻水、顔の痛みがある
  • ダニの舌下免疫療法を検討している
  • 妊娠中、授乳中、小児の薬を選びたい

呼吸が苦しい、喉や顔が腫れる、意識がぼんやりするといった症状がある場合は、重いアレルギー反応の可能性があるため、すぐに救急医療へ相談してください。

まとめ

ハウスダストアレルギーは、室内のほこりに含まれるダニの死骸やフン、カビ、ペットの毛、フケなどによって起こります。

主な症状は、連続するくしゃみ、透明な鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、せき、皮膚のかゆみなどです。

一年中症状があり、朝起きた直後や布団に入ったとき、掃除中に悪化する場合は、ハウスダストやダニが原因の通年性アレルギー性鼻炎が疑われます。

対策では、床だけでなく、布団、マットレス、枕、カーペット、ソファなどの布製品を清潔に保つことが重要です。布団乾燥機や天日干しの後は、残った死骸やフンを取り除くために掃除機をかけましょう。

薬では、くしゃみや鼻水にフェキソフェナジンやロラタジンなどの抗ヒスタミン薬、鼻づまりを含む鼻症状全体にモメタゾンやフルチカゾンなどの鼻噴霧用ステロイド薬が使われます。

個人輸入代行では、ジェネリック医薬品や容量を比較できますが、有効成分、含有量、眠気、併用薬、持病を確認し、複数の薬を自己判断で重ねないことが大切です。

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