寝つけない不眠と夜中に目覚める不眠では使われる睡眠薬が違う?
監修:医師・薬剤師監修
不眠症には、布団に入ってもなかなか眠れない「入眠困難」だけでなく、眠ったあとに何度も目が覚める「中途覚醒」や、予定より早い時間に目が覚める「早朝覚醒」などがあります。
睡眠薬を処方された人のなかには、「寝つきが悪い人と夜中に目覚める人では、同じ薬を飲むのか」「寝つきはよくなったのに、途中で起きてしまうのは薬が合っていないのか」と疑問を持つ人もいるでしょう。
結論からいうと、寝つけない不眠と夜中に目覚める不眠では、選ばれる睡眠薬が異なる場合があります。入眠困難では、服用後に比較的早く作用し、翌朝まで残りにくい薬が検討されます。一方、中途覚醒や早朝覚醒では、睡眠の途中まで作用を維持しやすい薬が選ばれることがあります。
ただし、実際の薬選びは「寝つけない」「途中で起きる」という症状だけでは決まりません。年齢、起床時刻、必要な睡眠時間、夜間のトイレ、持病、併用薬、転倒リスク、睡眠時無呼吸症候群の有無などを総合的に確認する必要があります。
この記事では、入眠困難と中途覚醒の違い、睡眠薬の作用時間との関係、主な睡眠薬の特徴、薬を使用するときの注意点について詳しく解説します。
不眠症にはいくつかのタイプがある
不眠症とは、十分に眠る機会や時間があるにもかかわらず、寝つけない、睡眠を維持できない、早朝に目覚めるなどの状態が続き、日中の生活に支障が現れている状態です。
日本睡眠学会では、不眠症の夜間症状を、入眠困難、睡眠持続困難、早朝覚醒などに分類しています。単に睡眠時間が短いだけではなく、本人が睡眠に満足できず、日中の眠気、疲労、集中力低下、気分の落ち込みなどがあることが重要です。
入眠困難
入眠困難は、布団に入って眠ろうとしても、なかなか寝つけない状態です。一般的には、寝床に入ってから眠りに入るまでに長い時間がかかり、それを本人が苦痛に感じている場合を指します。
入眠困難では、次のような状況がみられます。
- 布団に入ってから長時間眠れない
- 眠れないことを考えるほど目がさえる
- 翌日の予定が気になって緊張する
- 就寝時刻になっても眠気がない
- スマートフォンを見続けてしまう
不安やストレスだけでなく、体内時計のずれ、夕方以降のカフェイン、長い昼寝、むずむず脚症候群などが関係する場合もあります。日本睡眠学会も、慢性的な入眠困難の背景として、不眠そのものへの不安、むずむず脚症候群、睡眠覚醒リズムのずれなどを挙げています。
中途覚醒
中途覚醒は、一度眠ったあと、夜中に何度も目が覚める状態です。目が覚めてもすぐ再び眠れる場合は大きな問題にならないこともありますが、再入眠まで長い時間がかかり、日中の生活に支障がある場合は治療の対象になります。
中途覚醒には、次のような原因が考えられます。
- 夜間頻尿
- 慢性的な痛みやかゆみ
- 睡眠時無呼吸症候群
- むずむず脚症候群
- 飲酒
- うつ病や不安症
- 更年期に伴う発汗やほてり
- 寝室の温度、音、光
中途覚醒では、睡眠薬を強くすれば解決するとは限りません。呼吸停止、排尿、痛みなどで目が覚めている場合は、原因となる病気の治療が必要です。
早朝覚醒
早朝覚醒は、希望する起床時刻よりかなり早く目が覚め、その後眠れない状態です。
年齢とともに睡眠時間が短くなり、体内時計が前にずれることで、早寝早起きになることがあります。そのため、本人が必要とする睡眠時間を取れており、日中に支障がなければ、病的な早朝覚醒とは限りません。
一方、気分の落ち込み、意欲低下、食欲低下などを伴う早朝覚醒では、うつ病が関係していることがあります。
入眠困難と中途覚醒で睡眠薬が変わる理由
睡眠薬には、服用してから効き始めるまでの時間と、体内で作用が続く時間に違いがあります。
寝つけない人に作用の長い薬を使用すると、朝になっても眠気が残る可能性があります。反対に、夜中に目が覚める人へ作用時間の短い薬を使用すると、寝つきはよくなっても、夜間の後半まで効果が続かないことがあります。
従来の睡眠薬では、薬が体内から減っていく速さを示す「消失半減期」を参考に、超短時間型、短時間型、中間型、長時間型などに分類して選ぶ考え方が用いられてきました。
日本睡眠学会の診療ガイドラインでも、ベンゾジアゼピン系および非ベンゾジアゼピン系睡眠薬について、入眠困難には消失半減期が短い薬、睡眠維持障害にはより作用が持続する薬を選ぶ考え方が示されています。
ただし、近年使用されるオレキシン受容体拮抗薬やメラトニン受容体作動薬では、半減期だけでなく、作用の仕組みや臨床試験で確認された効果を含めて選択します。
寝つけない入眠困難で使われる薬
超短時間型・短時間型の睡眠薬
入眠困難では、服用後に比較的速く作用し、翌朝まで影響が残りにくい薬が検討されます。
代表的な成分として、ゾルピデム、エスゾピクロン、ゾピクロン、トリアゾラムなどがあります。
これらは就寝直前に服用し、寝つきを助ける目的で使用されることがあります。薬によっては睡眠の維持にも一定の効果がありますが、基本的には作用の立ち上がりが比較的速いことが特徴です。
エスゾピクロンは不眠症に使用され、通常は就寝前に服用します。添付文書では、服用後にもうろう状態や睡眠随伴症状が現れる可能性があるため、服用後に一時的に起きて仕事などをする予定がある場合は使用しないこととされています。
短く作用する薬でも、服用時刻が遅い、睡眠時間が短い、肝臓や腎臓の機能が低下しているといった場合には、翌朝まで眠気やふらつきが残る可能性があります。
ラメルテオン
ラメルテオンは、睡眠と覚醒のリズムに関係するメラトニン受容体へ作用する薬です。脳を強く鎮静させるのではなく、体内時計へ働きかけて自然な眠りを促します。
寝床に入っても眠気が来ない人や、生活リズムの乱れが関係している人に検討されることがあります。
ただし、服用したその日から強い眠気が現れるとは限らず、即効性を感じにくい人もいます。夜中に何度も目覚める中途覚醒が中心の場合は、十分な効果が得られないこともあります。
夜中に目覚める中途覚醒で使われる薬
作用が睡眠の途中まで続く薬
中途覚醒では、寝つきをよくするだけでなく、睡眠を維持できる時間が重要になります。
従来は、ブロチゾラム、エスタゾラム、ロルメタゼパムなど、短時間型から中間型に分類される薬が使用されることがありました。
ただし、作用が長くなるほど、翌朝の眠気、ふらつき、注意力低下が起こる可能性があります。特に高齢者では、夜間のトイレや起床直後の転倒に注意が必要です。
厚生労働省の高齢者の医薬品適正使用に関する指針では、ベンゾジアゼピン系睡眠薬が、過鎮静、認知機能低下、運動機能低下、転倒、骨折、せん妄などにつながる可能性があるとして、慎重な使用を求めています。
オレキシン受容体拮抗薬
スボレキサント、レンボレキサント、ダリドレキサントなどは、覚醒状態を維持するオレキシンの働きを抑えることで眠りを促す薬です。
寝つきを助けるだけでなく、睡眠を維持する効果も期待できるため、入眠困難と中途覚醒の両方がある人に検討されることがあります。
従来のGABA受容体へ作用する睡眠薬とは作用機序が異なり、筋弛緩作用が比較的少ないとされています。しかし、翌朝の眠気、傾眠、ふらつき、注意力低下が起こらないわけではありません。
また、これらの薬は主に肝臓のCYP3Aという酵素によって代謝されます。一部の抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬などと併用すると、睡眠薬の血中濃度が上昇する可能性があります。
ダリドレキサントについても、ほかの不眠症治療薬と併用した場合の有効性と安全性は確立しておらず、中程度のCYP3A阻害薬との併用では傾眠などの副作用に注意が必要とされています。
中途覚醒があるからといって、作用の長い薬を単純に追加するのではなく、翌日の活動や併用薬を含めて選ぶ必要があります。
入眠困難と中途覚醒の両方がある場合
不眠症では、寝つけない症状と夜中に目覚める症状が同時に現れることがあります。
この場合は、寝つきと睡眠維持の両方に効果が期待できる薬が検討されることがあります。エスゾピクロンやオレキシン受容体拮抗薬などが選択肢になる場合がありますが、年齢や体質によって適切な薬は異なります。
症状が複数あるからといって、寝つき用と中途覚醒用の睡眠薬を自己判断で2種類併用してはいけません。作用が重なることで、過度な眠気、ふらつき、記憶障害、呼吸抑制などの危険性が高まる可能性があります。
日本睡眠学会では、不眠症のタイプ、年齢、合併症、併用薬などを考慮し、非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬などから適切な治療を選ぶことを推奨しています。
夜中に目覚めたときに睡眠薬を追加してもよい?
夜中に目が覚めたからといって、自己判断で睡眠薬を追加服用してはいけません。
睡眠薬の多くは就寝直前に服用することを前提としており、服用後に十分な睡眠時間を確保する必要があります。深夜や明け方に追加すると、起床時刻になっても作用が残り、眠気、ふらつき、判断力低下などが起こる可能性があります。
また、最初に服用した薬が体内に残っているため、追加分と作用が重なって過量になるおそれがあります。
中途覚醒が続く場合は、追加服用ではなく、最初から選ぶ薬の種類、用量、服用時刻を医師に見直してもらいましょう。
夜中に目覚める原因が睡眠薬では解決できないこともある
夜間頻尿
前立腺肥大症、過活動膀胱、心不全、糖尿病などがあると、夜中に何度もトイレへ行くことがあります。
睡眠薬で眠りを深くしても、尿意の原因は解消されません。むしろ眠気やふらつきがある状態でトイレへ行くことで、転倒リスクが高まる可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群
大きないびき、睡眠中の呼吸停止、起床時の頭痛、日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が中途覚醒の原因になっている可能性があります。
この場合、睡眠薬だけで覚醒を抑えると、呼吸停止時に目覚めにくくなる可能性があります。CPAPやマウスピースなど、睡眠中の呼吸を改善する治療が必要です。
飲酒
アルコールを飲むと寝つきがよくなったように感じますが、時間が経つと眠りが浅くなり、中途覚醒が増えやすくなります。
さらに、アルコールと睡眠薬を併用すると、眠気、ふらつき、記憶障害、呼吸抑制などが強まる可能性があります。
睡眠薬を服用する日は飲酒を避けるのが基本です。
痛みやかゆみ
腰痛、関節痛、神経痛、皮膚のかゆみなどによって夜中に目が覚める場合は、睡眠薬だけでなく、原因となる症状の治療が必要です。
更年期症状
寝汗、ほてり、動悸などで目が覚める場合は、更年期に伴う症状が関係していることがあります。睡眠薬だけでなく、ホルモン治療や漢方薬などが検討される場合があります。
早朝覚醒には作用の長い薬を使えばよい?
早朝覚醒では、睡眠の後半まで作用する薬が検討されることがあります。しかし、単に作用の長い薬へ変更すればよいとは限りません。
高齢者では必要な睡眠時間が若い頃より短くなり、早い時間に就寝すると、自然に早朝に目覚める場合があります。例えば、午後8時に就寝して午前4時に目覚めた場合、8時間眠れていれば、睡眠時間として不足していない可能性があります。
このような場合は、睡眠薬を強くするよりも、就寝時刻を遅らせる、夕方の居眠りを減らす、朝に日光を浴びるなど、生活リズムを調整するほうが適切なことがあります。
一方、以前より極端に早く目覚めるようになり、気分の落ち込み、食欲低下、楽しみを感じられないなどの症状がある場合は、うつ病の可能性があります。
薬の作用時間が長ければよく眠れるわけではない
「強い薬」「長く効く薬」のほうが睡眠の質を高めるとは限りません。
作用時間が必要以上に長いと、翌朝の眠気、頭の重さ、注意力低下、ふらつきなどが起こります。特に高齢者では、転倒や骨折につながる可能性があります。
反対に、作用時間を短くしすぎると、夜中や早朝に目が覚める場合があります。
睡眠薬は、できるだけ長く眠らせる薬を選ぶのではなく、症状が現れる時間帯と起床後の安全性のバランスを考えて選びます。
睡眠薬を選ぶときに医師へ伝えること
不眠症状を「眠れません」とだけ伝えると、症状の種類が正確に伝わらないことがあります。
診察時には、次のような内容を具体的に伝えましょう。
- 布団に入る時刻
- 眠りに入るまでの時間
- 夜中に目覚める回数
- 目覚めたあとの再入眠時間
- 最終的に目覚める時刻
- 布団から出る時刻
- 昼寝の時刻と長さ
- 起床時の眠気やふらつき
- 夜間のトイレ回数
- いびきや呼吸停止の有無
- 飲酒やカフェインの摂取状況
- 使用中の薬やサプリメント
1~2週間程度、睡眠日誌をつけると症状を把握しやすくなります。就床時刻、入眠したと思われる時刻、中途覚醒、起床時刻、昼寝、薬の服用時刻などを記録しましょう。
高齢者では薬の選び方が変わることがある
高齢者では、加齢によって眠りが浅くなり、夜中に目覚める回数が増える傾向があります。また、肝機能や腎機能が低下し、薬が体内に長く残りやすくなります。
そのため、中途覚醒があるからといって作用時間の長い薬を使用すると、翌朝の眠気や転倒リスクが高まる場合があります。
エスゾピクロンは、成人では通常1回2mgですが、高齢者では通常1回1mgから使用することが添付文書に示されています。
高齢者では、不眠の改善だけでなく、夜間のトイレ、歩行状態、認知機能、転倒歴なども確認して薬を選ぶ必要があります。
睡眠薬を使う前に行いたい生活改善
不眠症治療では、睡眠薬だけでなく、睡眠習慣や生活環境を整えることが重要です。
次のような方法を取り入れましょう。
- 毎朝ほぼ同じ時刻に起きる
- 起床後に日光を浴びる
- 日中に適度な運動を行う
- 長時間の昼寝を避ける
- 夕方以降のカフェインを控える
- 寝酒をしない
- 眠くなってから布団へ入る
- 眠れないまま長時間布団にいない
- 就寝前のスマートフォン使用を減らす
- 寝室の光、音、温度を整える
厚生労働省も、不眠症では生活習慣の改善が重要であり、市販の睡眠改善薬を慢性的な不眠に長期間使用しないよう案内しています。
睡眠薬を自己判断で変更しない
寝つきが悪いから短時間型、途中で起きるから長時間型と、本人だけで判断して薬を変更するのは危険です。
睡眠薬は、同じ分類でも用量や体質によって作用時間が変わります。また、肝臓や腎臓の機能、併用薬、飲酒などによって血中濃度が上がることがあります。
家族からもらった薬、以前余った薬、個人輸入した薬を使用することも避けてください。厚生労働省の情報でも、睡眠薬は不眠症の診断を受けたうえで処方される薬であり、他人へ譲ったり、他人からもらったりしないよう注意されています。
睡眠薬が効かないときに確認すること
睡眠薬を飲んでも十分に眠れない場合、すぐに増量するのではなく、次の点を確認します。
- 指示された時刻に服用しているか
- 服用後もスマートフォンを見ていないか
- 夕方以降にカフェインを取っていないか
- 飲酒していないか
- 長時間の昼寝をしていないか
- 夜間頻尿や痛みがないか
- いびきや呼吸停止がないか
- 服用後に十分な睡眠時間を確保しているか
薬が効かない原因が、服用量ではなく、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、うつ病などにある可能性もあります。
すぐに医師へ相談したい症状
睡眠薬を服用したあとに、次のような症状が現れた場合は医療機関へ相談してください。
- 翌日まで強い眠気が残る
- 立っていられないほどふらつく
- 転倒した
- 服用後の行動を覚えていない
- 睡眠中に歩く、食べる、外出するなどの行動があった
- 呼びかけても起きにくい
- 呼吸が浅い、遅い
- 気分の落ち込みや自傷を考える症状がある
特に、服用後にもうろうとした状態での異常行動があった場合は、同じ薬を自己判断で繰り返し使用せず、速やかに処方医へ伝えてください。
よくある質問
寝つけない人と途中で起きる人では、薬は必ず違いますか?
必ず異なるわけではありません。入眠と睡眠維持の両方に効果が期待できる薬もあります。症状、年齢、持病、翌朝の予定などを確認して選びます。
寝つきは改善したのに、夜中に起きるのは薬が弱いからですか?
薬の作用時間が十分でない可能性はありますが、夜間頻尿、睡眠時無呼吸症候群、飲酒、痛みなどが原因のこともあります。自己判断で増量せず、原因を確認しましょう。
夜中に目が覚めたとき、もう1錠飲んでもよいですか?
自己判断で追加しないでください。朝まで薬が残り、眠気、ふらつき、転倒などが起こる可能性があります。中途覚醒が続く場合は、最初に服用する薬を医師に見直してもらいましょう。
デエビゴやベルソムラは寝つきと中途覚醒の両方に使えますか?
オレキシン受容体拮抗薬は、入眠と睡眠維持の両方の改善を目的に使用されることがあります。ただし、翌朝の眠気や併用薬との相互作用に注意が必要です。
短時間型なら翌朝に眠気は残りませんか?
短時間型でも、服用時刻、用量、年齢、肝機能、腎機能などによって翌朝まで影響が残る場合があります。
毎晩違う症状が出る場合はどうすればよいですか?
その日の症状に合わせて薬を自己調整するのではなく、睡眠日誌をつけて症状の傾向を確認しましょう。処方医が複数の用法を指示している場合は、その指示に従ってください。
早朝覚醒には長く効く薬が必要ですか?
選択肢になることはありますが、就寝時刻が早すぎる、加齢で必要睡眠時間が短くなった、うつ病が関係しているなどの可能性もあります。薬を長くする前に原因を確認します。
まとめ
寝つけない入眠困難と、夜中に目覚める中途覚醒では、使われる睡眠薬が異なる場合があります。
入眠困難では、服用後に比較的早く作用し、翌朝まで残りにくい薬が検討されます。中途覚醒や早朝覚醒では、睡眠の途中まで作用を維持しやすい薬や、入眠と睡眠維持の両方に作用する薬が選ばれることがあります。
ただし、睡眠薬の選択は作用時間だけでは決まりません。年齢、睡眠時間、夜間のトイレ、転倒リスク、呼吸器疾患、肝機能・腎機能、併用薬などを確認する必要があります。
また、中途覚醒の原因が睡眠時無呼吸症候群、夜間頻尿、痛み、飲酒などにある場合、睡眠薬を強くしても根本的な改善にはつながりません。
夜中に目が覚めても睡眠薬を追加服用せず、症状が続く場合は、入眠までの時間、目覚める回数、再び眠るまでの時間、起床時刻を記録して医師へ伝えましょう。
睡眠薬は、長く眠らせることだけを目的に選ぶのではなく、日中の生活を改善し、翌朝に眠気やふらつきを残さないことまで考えて使用することが大切です。

